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第13話.奇襲

「このコロニーは放棄!!爆破する!!!2時間後にセットするけぇ、皆急いで西出入り口へ!!!」



皆に向かって そう叫ぶ久遠の言葉に、俺はびっくりした。


「爆破!!!?」

「……多分…残ってる物は侵入して来るアンドロイドに奪われます…。技術も、知恵も…何も渡すつもりはないのでしょう。」

「……そっか…。」

「いちさん…。すいません、僕の部屋に行って貰えますか?…荷物が…」

「ギンが荷物??珍しいな。わかった。リーヴ、荷物は??」

「リュックは取って来る。フードコートは忘れずに着ろよ。俺はその後、黒子と広場で鷹を使って敵の位置確認をする。」

「わかった!!ノアも荷物あるだろ?取ってこいよ?」

「うんっ。」



俺はギンを背負ってから、まず近くの俺の部屋でリュックを持ち、フードコートを着てからギンの部屋に言った。


「ギン、荷物は?」

「僕のは、ほとんどいちさんとリーヴさんの リュックに入ってます。ただ…これを取りに…。」

「あっ……!!これ、義手!?サクが作った…」

「はい。接続手伝って貰えますか?」


義手を受け取ると、まず俺は見た目に驚いた。

人間に限りなく近く再現させているという、皮膚がついてないからかもしれない。

銀色のボトルやネジがそのまま見える。

まさに機械そのものだった。


「どうやって付けるの??」

「義手の根元を、僕の腕の断面に合わせて付けて下さい。10本のボルトが飛び出してますよね??それを、僕の腕の断面の10個の穴に合わせて付けるんです。付けたら、そのまま時計回りに半回転させて下さい。」


ギンが着ている和風の服を 義手を付ける為に右側だけ脱がせると、腕の断面という部分がすぐ目に入った。


……機械。


わかってはいるんだけど、本当にアンドロイドなんだって実感する。


飛び出してるボルトを10個の穴にはめ、半回転させると



カチリ


という小さな音が鳴った。



「体内のシステムと繋げます。」



ー…ブゥゥン…


義手を付けた腕の部分から、低い音が鳴り響く。


ギンは顔をゆがめ、歯を食いしばっている。

相当な痛みを伴うのだろう。


しばらくすると、ギンは ふぅー…と 大きく息を吐いて、義手の指先をカチャカチャと動かし 接続を確かめる。



「すげえ!!!動いた!!」

「ありがとうございます。いちさん。

これで右手が使えま………」


ギンが嬉しそうに義手を動かしながら俺に話しかけた瞬間

コロニー内で大きな悲鳴が鳴り響いた。


それと同時に、コロニー内部を物凄い衝撃と揺れが襲う。

砂煙が舞い、頭上から石がパラパラと降ってくる。


「……なっ……何だ!!?」

「今の悲鳴っ……広場の方です!!」



まさか…………攻撃!!?



急いで広場に出ると、そこにはすでにリーヴと黒子の姿があった。


「リーヴ!!!」


慌ててリーヴの元に駆け寄ると、リーヴは左腕で俺を後ろ側に押し戻す。


「うかつに近付くな。」


そう言いつつも、リーヴは顔をこちらには向けずに 正面を睨んだまま。


リーヴの視線を追って リーヴが睨みつけている物体を見て、俺は絶句した。



頭にはツノ。大きな爪と牙。背中には大きな羽根があり、尻尾は鞭の用に硬く、ビシビシ振るたび壁にボコボコと穴を開けている。


わかり易く言うと、ライオンをとんでもなく化け物にした感じ。


莉音ちゃんが出た、あの出入り口を破壊して中に入って来た様だ。



俺は直接見た事はないけれど、これが何なのかはわかる。



ーーー…キメラアンドロイドだ。



しかも、2体もいる。



「皆!!!今すぐ西出入り口に走るんや!!

戦闘要員9名は先頭に立ち、敵を警戒しながら皆を先導!!この2体は 俺らが足止めするけぇ!!早ぅ行け!!!」


久遠の指示を聞いて、コロニー内の人々は荷物を手に取り 急いで西出入り口へ全力で走った。




あれっ?



「俺ら…が足止め……?俺……ら?」

「まぁ、私達も入ってるんでしょうね。」

「冷たい事言わんといてぇww 。手伝ってぇなぁww」


そう言って笑いながら、久遠は腰に下げた剣の柄を握った。



「キメラと戦うのは久しぶりだな。」


リーヴは、サクに作ってもらったんだろうか…見た事もない大きい銃を肩に乗せ、笑いながらキメラの前に立った。

その横に、同じく笑顔の久遠が立つ。



お兄さん達、めっちゃワクワクした顔して笑ってるよー……。



この状況で笑えるとは……


リーヴは戦闘狂だとは思ってたけど、久遠もなかなかの戦闘狂だ…。




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