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第46話.10人

「そもそも、ナンバーって何なの?」

「……と、そうでしたね。いちさんは初めて聞く言葉でしたね。」

「ナンバーってのは、その地区のリーダー自らが 最も強いと認めた10人に与えられる数字持ちのアンドロイドだ。

まぁ、ほとんどが戦場の最先端で闘うな。相手の地区のナンバーも戦場に出て来る訳だから、必然的にそうなるんだが……」

「へぇ…。それぞれの地区の最強集団ってことかぁ。」

「……いちはん、なんで知らへんのや…。とっくに人間でもナンバーの存在は知っとんで?」

「あー…言ってなかったっけ?俺さ、記憶がなくてさ…。」


「……記憶が……ないやと?」

「うん……?」

「…………」


それから、しばらく久遠は何かを考え込んでしまった。



そんな中、一人の少年が久遠の元に 何かの包みを持って来た。


「おお!!出来たんか!!すまんなぁー、急がしてしもぅて」

「ううん。むしろもっと早くしなきゃいけないぐらいだよ。俺もまだまだだね。」

「ははははっ。何言いよんのや。助かっとんで。ほんま。」


久遠が頭をクシャクシャ撫でると、少年は嬉しそうに走って行ってしまった。


俺は 久遠が少年から手渡された物を開けた瞬間、それを見て驚いた。


「久遠……それ……」

「ん?見んの初めてなんか?義足や。」

「足引きずってたのは、義足だったからなの?」

「いや、いつも使っとるこの義足が壊れてもーてな。修理してもらっててんやけど、その間に使ってた義足が合わんくてなぁ……。

そんで、あんな引きずって歩くみたいな形になっとったんよ。」

「そうだったんだ…?。その怪我……って……」


聞いていいのかな…。


ためらった俺に気付いたのか、久遠は笑いながら付けたばかりの義足をトントンと地面に当てている。


「5区のな、掃討作戦の時に、やってもーてん。」

「………………」

「なんや?聞きたかったんやろ?」

「…ん。……ごめん。」

「はははははっ。何がやねん。……ささ、話の続きしよか。」


やっぱり、なんか色々とデカイんだよなぁ…久遠って。


「今の一番の問題は、やっぱりナンバーよ。」

「そうだな…。ナンバーが戦場以外の場所にも出没するとなると、今後かなりやっかいになる。」

「それなのよねぇ……。」

「しかも人間討伐までやってるぞ?異例すぎる。」


「うーん……。ナンバーが人間ごときに動くなんて、有り得ないんだけどなぁ……」



「人間……ごとき………だと?」


集まっていた人達の中にいた少年が、手を握り締めながらノアを睨みつけている。

さっき、久遠の義足を持って来た少年だ。

周りの人達も、一斉にノアを睨む。



あ。

これはやばい………。


ノア地雷踏んだっぽいぞ……

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