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第42話.序章(1)

「なんで俺が頭叩かれんだよ…意味わかんねぇ…」


頭をさすりながら呟く俺を見て、ギンが呆れた様に言った。


「いちさん……、それ、第2区アンドロイド専用の暗号ですよ……」

「は?トイレが?」

「内密に話がしたい時に使うんです。」

「ややこしいわ!!もっと暗号らしい暗号にしろよ!!期た……誤解したわ!!」

「わかりやすかったら暗号にならないじゃない。」


なるほど。


俺とリーヴとノアとギンの4人は、久遠の元へと急いだ。

しかし、角を曲がった瞬間に目に映ったのは、騒然としているコロニーの人達の姿。

久遠の周りには たくさんの人間が集まっている。

皆、真っ青な顔をして話しており、中には泣きながら地面にヘタリ込んでしまう人までいた。



「な……、何だろう……」

「何かあったのかしら?」

「あの様子からすると、ただ事ではなさそうですね…」



集まっている人達の中にいた凪ちゃんが、俺達の姿に気付き 走り寄って来た。


俺の足にしがみつき、そのまま顔をうずめる凪ちゃん。


………かわいいなぁ……。

妹って、こんな感じなのかなぁ……。


そんなことを思っていると



…ー…ピリッ



「………いっ……!?」


突然、頭の中に何かの痛みが走った。

ただ、それはその一瞬だけで 他には何もない。


もしかして……例の、良く分からない電気…!?


俺は急いで凪ちゃんの肩を掴み、安全を確かめた。


「凪ちゃん!!大丈夫!?どこも痛くない!?」

「…………?」

「え。ちょっと。どーしたんですか?いちさん。」

「ちょっとー。凪ちゃんビックリしてるじゃない。何の遊びよ?」


凪ちゃんはキョトンとした顔で、不思議そうに俺を見つめている。


よかった……。凪ちゃんには何もなかったみたいだ。


「なんかさ、今…一瞬頭に痛みが走った…みたいな…」

「ネジ飛んだんですか?」

「冗談より先に心配してくれないかなギン君?」

「してますよ心配。ネジあと何本残ってるかなって…いたい!!!」


ギンのほっぺた、柔らかくて

ツネるの癖になりそう。


すると、凪ちゃんが俺の足を揺らし、しきりに人だかりの方を指さした。


「え…?あそこいくの?…でも…人って、俺達が近付くの嫌がるんじゃないかな?」


それでも、凪ちゃんはグイグイと俺の足を引っ張って、人だかりの方に俺を連れて行こうとした。


「ちょ!?待って凪ちゃん!!君、結構力強いからね!?お兄さん股が裂けちゃうからね!?」

「股まで壊れますか。どんどん修復不可能になって行きますねぇいちさん。」

「凪ちゃん、行くから行くから、ね!?ほら皆行くよ!!俺の股の為にも急いで!!」

「股ってどーやって裂けるんですかね、ちょっと興味……いたい!!いたいいたいいたい!!いちさんいたい!!」


動こうとしないので、ギンのほっぺたをつねったまま俺は凪ちゃんに引きずられるがままに移動した。


ノアは腹を抱えて笑いながらついて来たが、リーヴは機嫌悪そうにゆっくりとついて来た。


しかし、人だかりに近付いた時にリーヴが呟いた。


「血の臭いがする。」

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