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3話 .出会い(2)

俺と同じ年くらいの女の子だ。

整った顔立ち、白い肌。うっすら茶色がかった長い髪の毛を2つに縛っていて、サラサラしたその長い髪が時々わずかな風でサラっと動く。


「人形みてぇー……」


思わず出た言葉だが、まさにそれ。まるで人形みたいな美少女だ。


うん。人……形……。え………?


「あれっ……!?……ちょっ……」


さっき感じたばかりの、嫌な感じが体中を駆け巡る。

冷や汗が止まらない。

リーヴと同じだ……この子……多分、死……。


「リーヴ!!リーヴ!!この子っ!!!」


頭に浮かんだ「死」と言う言葉に弾かれたように後ろのリーヴに目をやると、リーヴは横になってる2人の子供の間に座り両手を振り上げている所だった。



え……?……まさか……あの2人も!?



そう思った瞬間、リーヴの両手はそれぞれ2人の心臓に降り下ろされた。

向かって左側に倒れていた女の子は反動で体が弾かれた形になり一度軽く浮いた。



片手で2人を心臓マッサージとは……。リーヴって凄いな。



しかし、反対側の男の子は違った。リーヴは体のバランスを崩し、男の子の上に向き直って左手でまた心臓を叩いた。


……なんだ?……何か違和感が……。


いやいやいや!!今はそれどころじゃない!!!

やっぱり心臓マッサージが必要なんだ!!このノアって子も!!


俺は急いで倒れているノアの心臓に手を当てようとするものの、はっきり言って俺はバリバリの思春期男子です。記憶は無いけど……多分ね。

セクハラ?これセクハラになんの?……あれ?俺なんでセクハラって言葉は覚えてんの?


いや、今は命の危機なんだ。そんなん考えてる場合じゃない!!


「えっと……確か場所は胸と胸の真ん中の部分をっ……」


俺がワタワタ焦りながらマッサージをしようとしていたその時、リーヴの怒鳴り声が耳に痛い程鳴り響いた。


「早くしろ!!!多分もう、このコンテナは後何番目かにスクラップ場に放り込まれるぞ!!!」


スクラップ……!?え……なに?スクラッ……バラバラにされるって事!!?


「ちょっとすいません!!ノアさん!!失礼します!!」


俺は焦ってノアの心臓を一生懸命押し、見よう見真似のマッサージを繰り返した。

すると、ノアの目がわずかに開いたのだ。


間に合った!!!



「ノアさん!!!よかっ…………いででででででぇぇぇぇ!!!??」



目を覚ました瞬間、ノアさんはマッサージしていた俺の手首を掴み返し、捻り潰すかの様な物凄い握力で掴み上げている。


ちょっと待って、待って!?

何なのこの子の化け物じみたこの馬鹿力!!


「あんたが私を再生したの?」

「痛い。痛いんですけど。手がちぎれそうなんですけどおぉ!?」


彼女は俺の手首から手を離し、『ん?』と首を軽く傾けて質問の答えを俺に求めた。


あぁーイッテェ。もう“さん”付けなんか絶対しねーぞ!!化け物女!!!

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