第26話.危険(3)
「こいつらの目的は何だ!?俺らの追っ手か!?それとも侵入する為の偵察か!?」
「3人って事は、追っ手の可能性が高いですね。
「どうしますか!?セオリーで行くなら、こいつらが通り過ぎるまで隠れ、やりすごしてから救助に向かうべきですが……」
「もし、こいつらが方向を換えてノア達 の方に行ったら!?」
「ノアさん達が挟みうちに……なりますね。」
「ダメじゃん!!!こいつら止めないと!!」
「しかし、追っ手とは言え、強さは良くてCランク。Dなら、ラッキーぎりぎりの状態ですよ?もし3人のなかに高ランクがいたら……」
「俺達を倒したとしても、ノア達の存在も知ってるからな。ノア達を探すだろう。そうなれば、やっぱり挟み撃ちで……俺達は全滅だ。」
今のこの状況って、もしかして
俺達全滅の確率が高いのか……?
「リーヴさん、リーヴさんならどうします?」
戦場を知っているリーヴになら、何か打開策が出るのかもしれないというギンの決断か。
リーヴは少し考えた後、右側から来ているという敵の方を見つめて呟いた。
「右の3人を、俺達でやる。」
「でもっ……その間にノア達が!!」
「ギン。ノアは躍り子。戦闘ランクは付いてないよな?」
「……表向きには。」
表向き??確かに踊り子なのにあの馬鹿力は、普通の戦闘もできそうだけど……。
踊り子だし、あまり戦闘経験はないんじゃ…?
しかし、リーヴはフッと笑った。
「表向き…ね。ギン、お前ちょっと口軽いぞ?情報処理班のくせ。」
「もう、違いますから。」
「なら、あのウワサは本当なんだな?」
「はい。 」
待って!!!分かんない!!!
全力で分かんない!!!!!
でも、分かんないのは俺だけで、ギンとリーヴは何か確信があるんだ。
今の俺に出来る事は……この2
人 を信じる事か…。
「3人はどうやって倒すの!?」
俺の質問に、ギンとリーヴは声を揃えてキッパリ言った。
「武器を奪う!!」
「あとなんでもいい!!使えそうな物は根こそぎ奪います!!!」
「う、奪う……?」
「身ぐるみ剥いでも構いません!!!!!」
完全悪党スイッチ入っておられる。
でも、確かに今の俺達は戦おうにも武器1つ持っていない。
この先を考えると、ここで手に入る物は奪えるだけ奪うしかない。
なんか盗賊みたいな気分になってきた……。
だが、そんな事は言ってられない。
全滅になんてなってたまるか。




