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第23話.出来る事


「それで?外から機動させる時は、どうしたらいいんです?」

「ロック、カカテルデ、解除コド、ガヒツヨ!!」

「なるほど。解除コードは??」

「3A862AB………」

「ちょーーーー!!!!ちょっと待った!!」


俺は思わず大声でストップをかけた。

俺を、ギンとメルがキョトンとして見ている。

本当に、キョトンとした顔で。


「なんですか?いちさん。」

「なんですか?じゃ、ありません!!

何考えてんだお前らは!!ダメだろそれは!!なんで当り前の様に自爆の打ち合わせしてんの!?」


ギンが、さらに首をかしげた。


「打ち合わせなしでさせろと?何回も出来る事じゃないでしょう。一発勝負なんですよ?」

「させていい事じゃないって言ってるの!!」

「なぜ?」

「ナンゼ?」


嘘だろ……。

え……普通なのか?俺がおかしいのか?

記憶がないから……よくわかってないから、おかしいと思うのか?

記憶があったら、俺もそれが当り前だと思うのかな……


「とにかく、メル。自爆なんかしたら、もう凪ちゃんと一緒に居られなくなっちゃうんだよ?」

「デモ、ナギマモルハ、メルヤクメ。ナギマモルタメ、ハカセ、メルツクタデスヨン!!ナギサミシクナイヨニッテ!!ナギヒトリニナラナイヨウニテ」


「………うん。だったら、自爆とかしたらダメだろ?凪ちゃん一人にしたらダメだよ?

凪ちゃん悲しくて泣いちゃうんだよ?」


メルの目に涙がたまる。


「ナク……ナギナク、ヤデス。ナカナデ!!ナギナカナデー!!」

「うん。だから、自爆とかしちゃだめだからね。」

「アイサ!!」


ギンは大人しく聞いてはいたけど、納得はしていない顔をしている。

すると、リーヴがギンの前に行き

正面に座った。


「ギン。お前スキャンは使えるのか?」

「……使えますが……。あれエネルギーの消耗ハンパないのですから、あまり頻繁には使えませんよ?」

「俺の体、スキャンで見てくれよ。自爆用の爆弾入ってっか?」

「ちょ、ちょっとリーヴまで何言ってんの!?」

「知っときたいだけだって。自分に出来る事は知っておきたい。出来ることがあるのにそれを知らないまま殺されたとしたら、それこそ無駄死にだろ。俺は軍人だ。そんな死に方はゴメンだからな。」

「そ……れは……。でも……」

「んな簡単に死ぬつもりはねーよ。」


リーヴは俺のワシャワシャとして笑った。


「ありませんよ。」


ギンが深くため息をついて言った。


「リーヴさんに、自爆用の爆弾は入っていません。出来ませんよ。自爆。」

「……そうか。」


そのまま、ギンは黙ってしまった。俺の……せいだよな。強く言いすぎたかな。

俺は体のパーツは全部健在なんだ。

その俺が全く戦力になれていない。

それだって、きっとあんな自爆みたいな方法を候補に入れなくちゃならない原因の1つになっているのかもしれない。


「ギン、俺もなんとかして戦力になれないかな?」

「いちさんが………ですか。」

「体力はないけどさ、なんか武器とか弓とか!!練習するし!!!」

「いちさんの場合、豚をパチンコの玉に使うとか……僕たちでは思いつかない戦法を出してきたりするんですよね。」

「意外性ってこと?」

「えぇ。もちろん弓などを覚えてくれると助かりますが。いちさんの意外性な思いつきは、活路を開くのにとても良いんです。

皆、まさかそんなことするとは思いませんからね。」

「まぁ……普通を知らないからなぁ。」

「武器になると思いますよ。そーゆうのも。殴ったり蹴ったりだけが、戦いではないんですから。」


そうか……。もしかしたら、あの発光ゴケみたいに変わった植物が、いっぱいここら辺にあるかもしれない。

罠を作ったり、相手の目をくらませたりする 事の出来る植物もあるかもしれない。


リーヴの言葉を聞いて思ったんだ。


俺はこれからも色んな事を知って、出来る事を増やしていきたい。


少しでも皆の力になれる様に。

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