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祭りの記憶  作者: なんとかさん
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<何だかひんやりするな…>



それは気のせいだったのか、それとも本当にそうだったのかは分りかねるが日陰だったのは確か。昔よく昇っていたいたような気がする階段を確かめるように踏みしめながら新年の縁日の雰囲気とはまた違った様子を上から眺めていた。階段を昇り終えると一体が静まり返っているように感じた。



「あ、こんな感じか」



特に何が凄いというわけではないがしっかり『お祭り仕様』に飾られている神社。飾られているといっても少し大きめの白い提灯にばってんのような紋様が黒く描かれているものが並んでいるくらいだけれど祭りの華やかさに比べると対照的な厳かな雰囲気がそこにはあった。確かに例大祭なのだから所謂神事のようなものだろうし、厳粛に執り行われる筈である。これも一つの特別な事なのだろうと思う。




そしてそこから降りて再び道路の方に出ていった時にさっきよりも活気が感じられた。僕は漠然と「祭り」とは何なのか考えてみたい気持ちに囚われた。この活気の出所は何なのか何によるものなのか、自分の坦々とした生活と比べるから特にそう思ったのかも知れない。




その瞬間、僕の頭の中に一つのイメージが浮かび上がってきた。それはいつか見た光景なのかも知れないし、もしかしたら何かの映像で見たのかも知れない。



浴衣姿の若い男性である。



この祭りでは確か若連と呼ばれる「若い衆」は正装が浴衣である。今日はまだ見ていないけれど、とにかく若いエネルギッシュな人達がこの祭りを作り上げているというイメージがある。その異様な熱気は子供心には驚愕であり、冷静になってしまうと若干引いてしまうような勢いがある。多分、皆あの姿を知っているからいざ始まるとなるとテンションが上がってしまうのかも知れない。



「じゃあ、見に行ってみようか…」



勿論祭りのメインは見る予定なのだが、その前にその準備をしているであろう人々の姿を見てみようと思ったのである。そこからは少しばかり歩かなければならないが、その価値はあると思う。神社から左の方に歩き出した僕。図書館のある道で曲がって結構急な坂をじっくり歩いて行った。

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