プロローグとは?
彼はその日サービス開始されるゲームを起動し自分好みの女エルフのキャラクターを作り上げた。
そのゲームのキャラクタークリエイトはとても細かな所まで設定できるためその時間だけでも既に4時間が経過していた。
「よっしゃー!できあがったー!」
綺麗な容姿、長い金髪はとても撫で回したいとさえ思える。
時刻はもうすぐ深夜一時、眠い目を擦りながらもせめて一時間だけでも楽しみたいという彼の中の気持ちがゲームをスタートさせた。
今にも寝落ちしそうなくらいの眠気を抑えながらもうつらうつらと。
目を開けたり閉じたいしながら眠りの境界でオープニングをところどころ確認しながら終わりで暗転したとき、眠りの境界線上に立っていた位置から彼は眠りに一瞬寄ってしまう。
しまった!と思いながら目を開けたとき一瞬にして世界は大きく変わってしまっていた。
目の前にあったはずのパソコンのモニターは無くなりただの木の机と壁、座っている場所もフカフカのチェアから硬い木の椅子になっていた。
部屋の中には他に小さな窓とホコリをかぶっていそうなベットがあるだけで他には何一つとしてない。
「夢・・・か」
とてもリアルな夢を見たとき彼が考えるのは夢の中でくらい自由にやって女の子にモテたい。
社会の荒波など忘れて好き放題やりまくる。
そのためにはまず自分の夢の状況を確認しなければと、まずは全裸でないことを確認する。
着ているのは好きなゲームに出てくる黒いロングコートに中はロンティーとジーパンに靴は運動靴。
動きやすく着慣れしているため想像したかったんだろう、コートは憧れのようなものが勝って着ているのだろう、全裸でないなら堂々と外を歩ける。
部屋のドアを開け外に出てみるとそこはどこかの屋敷の屋根裏部屋のような場所だった。
開けたドアからは白いホコリが落ちどこもかしこも汚れていて長年放置されたようになっている。
「いつもなら女の子まみれになれたりするんだが」
欲望に素直に夢を操るためにいろんなことを想像するが、全て実行されることも世界がゆがんで別の場所へワープすることも無い。
「とりあえず、屋敷の外まで行ってみるか」
屋敷の中を歩きまわり外への出口も階段も見つからずどこかの部屋に入って窓を割ってしまおうかと考え始めた時。
廊下に自分以外の者の足音が鳴り響く。
人影は一つ、よく見てみればフリフリのメイド服を来た可愛いメイド。
「ついに見つけた!さあメイドプレイを始めよう!」
だが目の前のメイドは腰に挿してある剣を抜き彼に向けるのだった。