第4話
第三話にて掲載できなかった主人公の能力紹介です。
最後に、女神ティアナから俺に与えられているはずの力なんだが、俺に与えられている能力の確認は簡単にできた。俺には最初、自分に与えられた力が何なのか全くわからず、どうにか自分のステータスが見れないかと思い「ステータス表示」と自分のステータスが見たいと思いながら言った。その結果は、半透明な板が目の前に表れた。
そのおかげで俺は自分のステータス値と女神に与えられた能力について知ることができた。
限界突破(全能力値)とストレージ(収納・放出・表示)とステータス(表示・成長値圧縮)ソロモンの輪の4つが俺に与えられた力らしい。
今からステータスで表示されていたのを参考に能力の確認をしていこう。
ステータスについては俺が見た半透明の板、ステータスプレートのことだろう。
ただ、ステータスプレートはステータス(表示)の能力であるんだろう。
それよりも気になるのは、もう一つのステータス(成長値圧縮)のほうだ。
語感からすると俺のレベルアップによる成長値?とやらが下がるとかそんな感じがする。だが、成長値圧縮の部分の表示だけはステータスプレートには灰色で表示されていた。
他の能力については黒色で表示されているのだから、灰色で表示されている今は成長値圧縮が使われていないということなのではないだろうか。ステータス(表示)のように声に出しても何も起こらなかったことだし。
しかし、せっかくの与えられた能力なのだから放置というわけにもいかない。
今後、黒色で表示されるようになったなら一度使ってみた方がいだろう。
限界突破(全能力値)は、その言葉通りの能力だろう。
つまり、俺には全能力値?において限界がないということだ。俺のステータス値を見るに、現時点で限界を突破しているとは思えないしな。
ストレージについては、ゲームなんかでインベントリやアイテムボックスと一緒にちょくちょくアイテム欄の名称に使われているのだから、そんな感じで物をしまえるのだろう。
これについても使って確認をしよう。
「ストレージ収納」
なにもおこらなかった・・・いや、ステータスも見たいと思いながらじゃないと使えなかったし、言葉を唱えるだけではなく、自分がしたいことをイメージしながら唱えないと使用できないのだろう。
今度は、俺がいま腰を掛けているベッドをどこかの空間に収納するようなイメージをしながらやるか。
「ストレージ収納」
ベッドが一瞬で目の前からきえた。俺はきちんとストレージに収納されたのだろうか確かめてみる。
「ストレージ表示」
ステータスプレートのような半透明の板に黒色でふつうのベッド×1と表示されている。
これがストレージ(表示)の能力だな。これでベッドがきちんと収納されたことを確認することができた。
最後にストレージ(放出)を試してみる。
「ストレージ放出」
ベッドを元々あったところに置くようにイメージしながら唱えると、目の前にはさっきまでと同じベッドが置かれた。ストレージがあると物を運ぶのが楽なうえ、取られる心配がない。今後荷物はすべてストレージの中にしまっておくとしよう。
最後のソロモンの輪についてだが、このソロモンの輪という言葉自体は漫画やゲーム、ライトノベルと様々なものでよく見かける。しかしそれがどんなものかは俺にはわからなかった。
いろいろなものでこの言葉を見はしたが、自分の思い描いたことを実現させたり、世界中のあらゆる知識を理解できるものと作品によって、それぞれ全然違う別の能力として使われていたからだ。
ソロモンの輪にはステータスプレートで表示すると※みたいな印が横についていた。
ソロモンの輪についての注意か何かあるのだろう。そう思って※を見ていると、
ソロモンの輪:世界の理に干渉を及ぼすことができる能力。
悪魔や天使もしくはそれに類するものを召喚・契約・使役すること ができる。使役できる期間は使役者の意志によって決定することが できる。又、その存在の中で下級の者ならば確実に使役できるが、 中級以上の者に関してはしょうかんされた相手の意志に左右され る。大体の場合は契約の内容にいくつかの条件が追加されるのだ が、最悪の場合、契約事態を拒否され、使役に失敗することもあ る。
この能力は一度しか使用することはできない。
要するに、悪魔や天使に分類されているもの呼び出して契約を結ぶことにより使役できる。下級なら成功率100%で安心でき、契約内容もこちらが決めることができるが、相手の格が上がれば上がるほど成功率が下がり契約内容に相手が掲示するものを組み入れなければならない。
相手が一日に30分しか使役されないという条件を出せば、俺は30分までしか使役ができない。契約する代わりに俺の魂や肉体の一部ををよこせ。なんてものもあるのだろう。
俺の現時点のステータスで魔物の跋扈するこの世界を生き延びるのはなかなか厳しそうだけれど、これを使い契約を結べれば大丈夫だろう。
ただ、一度しか使えないのだから失敗は許されない。ならば下級の者を召喚するしかないだろう。
お読みいただきありがとうございました。
今後もよろしくお願いします。