第3話
第三話になります。
昨日、第三話にて主人公の能力の説明をするといいましたが、そこまで言っていません。申し訳ありません。
俺がセリナさんから聞いた話によると、どうやらこの世界の文明レベルは地球で言うところの西洋の中世あたりの文化に似ている。
西洋には、高度な水道技術が古くからあったし、ここにも水で流れるトイレがあった。といっても、今のようなものではなく、用を足した後に桶に入れられた水をかけて押し流すといったものだ。
まあ、そういったものはおおきな工事が必要となるため、上位の貴族とおおきな公共施設といったところと、平民用に一定距離で街に公衆トイレのようなものがあるだけらしい。
風呂については、平民は結婚の時にしか入らないらしい。
それも神殿内にある風呂を使うので、利用料が払えない平民の中でも貧しい人たちはいつもどうり水かお湯をつかって体をふくだけらしい。
貴族の家ははトイレよりかはある家も多いらしいがそれでもそれなり以上の家にしかないらしい。
トイレと風呂の2つについては、もし貴族の家に行く機会があれば格付けなんかに使えそうだ。
まあ、全くをもって貴族なんかと関わる気はないが。
食事は、パンとシチューなどの煮込みものといったもの。俺は日本にいた時から基本的にパンを食っていたほどパン好きなため問題ない。むしろ大歓迎だ。
この世界でのお金は鉄貨、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、ミスリル銀貨、金貨、白金貨の8種類で、
それぞれが日本では、1円、100円、1000円、10000円、10万円、100万円、1億円、1兆円の価値で使われているようだ。
通貨価値が大体10倍ほどと小刻みなのは、平民のほうが圧倒的に人口が多いので、お金を使う機会が多いからだろう。金貨や白金貨は使う機会なんてほとんどないだろうしな。
一番重要なのはこの世界には魔物がいることと奴隷がいることだろうか。
一番と言っておきながら2つあるのもどうかと思うがどっちも重要なことだ。
この世界の魔物はアクティブなようで人を襲うどころか、数百~数十万規模で街や都を襲撃するらしい。
そう、街を襲撃するのである。たとえ街の中から一歩もでなかったとしてもきけんであるのだ。生き残っていくためには自分の身は自分で守れるくらいにはならなければならない。
そのためには冒険者となって魔物と戦っていくしかないだろう。
冒険者として生活してお金を貯めていけば奴隷を買うこともできるだろうし。
おれはドワーフっ娘や猫耳に興味ないが、エルフや犬耳には興味がある。それに、獣人の奴隷以外にも人間の奴隷も多いらしい。
奴隷となったら主には絶対逆らえないし、契約によっては主に関する言動の制限までできるらしい。
そして俺は勇者になるつもりはない。
勇者となって王国から保護を受ければ簡単に強くなれるだろうが、勇者となったら色々としがらみも多いだろうし、何より東雲高校のやつらと異世界に来てまで一緒にいる意味はない。
むしろ、俺としてはあんな奴らは勝手に魔物と戦って死んでしまえばいいと思っている。さすがに勇者だろうと魔物と戦い続けていれば無傷ではすまないだろうし。
また思考が脱線したな。まあ、勇者が数百人単位でいたといっても奴隷と一緒にはいられないだろう。
むしろそれだけの人数がいるんだから勇者だけで何人かのグループを大量につくラされるんだろ。
そう、体育の時間に自分たちでそれぞれで何人組かをつくるように・・・・・・
それならば俺の今後の方針は簡単に決まる。
どうにかしてここを抜け出す。冒険者になって金を貯める。奴隷を買う。そして、今後できる限り勇者や貴族には関わらないってかんじだ。
貴族とかってプライドが無駄に高いうえに、利用価値があれば何をするかわからないしな。
お読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。