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詩集

壊れた君へ。

作者: 天音 神珀

君を、愛してた。


誰より、誰より愛してた。


君を僕のものにしたかった。君にそばにいて欲しかった。


だって君だけなんだ。

僕のことをわかってくれるのは。


こんな僕を、見てくれるのは。


もしも君の優しさが錯覚だったとしても。

僕はもう、君を離したくない。


君は僕のもの。

君だけは、僕を愛してくれるはずだから。


だから、いいでしょう?


ここにいてよ。

僕を見ていて?


離れてかないで。

僕を好きになって。


お願いだよ。


無視は辛いよ。

君だけが僕を見てくれるのに。

君だけが僕を愛してくれるのに。

君だけが、僕にぬくもりを教えてくれるのに。


どうして僕を見てくれないの?

僕はここだよ?


ねぇ、ほら。

君の好きな鈴蘭の花も摘んできてあげるから。

だからこっちを見てよ。





ねぇ、***。


僕は、ダメな奴だね。


だって君を傷付けてばっかりなんだ。


僕を見て欲しいって、君の大切な人を殺した。

君が欲しいって、君の世界を壊した。


僕は君のぬくもりにすがって、君を傷つけ続けた。


僕はぬくもりを知らない。愛し方も知らない。幸せだって、どうやって掴めばいいのか全然わからないんだ。


ねぇ、***?


君はもう、僕を嫌ってしまったかな。







これから僕は僕の世界に終止符を打ちに行くよ。

君をこれ以上傷つけないために。


そうしてもしも生まれ変われたなら……


次は君を、ちゃんと幸せにしてあげられるかな。


今度こそ君を、ちゃんと愛せるかな。





さようなら、***。


次の世界で、また会いに行くよ。


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