白い花
あらすじを見てやってきたみなさん。
どうもこんにちは、根暗で有名な千嶋です。
幻聴幻覚感じまくりな女の子が
事故に合ってやべー俺死ぬわー(ドヤァ)とか言ってたら
花がいきなりベホイミしてくれたぜラッキー
看護婦さんマジ天使
っていうお話です
だいたいあってない
学校からの帰り道、小さな白い花を見つけた。
長めの茎の上に申し訳程度に花が乗っているものだから
なんだか自分みたいでちょっと笑った。
花も、そんな私を見て
「私達双子みたいね」と微笑んだ。
雲が、雪が、白が、
赤く染まっている。
傍に居る小学生の白い靴下に
赤い何かが飛び散っている。
私の色、黒く濁った汚い私の色。
あぁ、悪いことをした。
世界はとても白く綺麗で
干したてのシーツのようないい匂いがするのに
世界を塗りつぶす私の色は、あまりに世俗的で穢れている。
すみません、すみません
傍に来た黒いスーツと革靴が、私に謝る。
何を謝る?貴方だってとっても綺麗な色
汚らわしいもののようで、本当はとっても純粋な色。
ごめんなさい、ごめんなさい
ピンクの靴と白い靴下が、私に謝る。
こちらこそごめんなさい。貴女に私の色を付けてしまった
無垢で愛らしい色に、穢れた色が混ざってしまった。
サイレンが聞こえる
赤と白が近づいてくる
周りには様々な色が集まってくる。
そんな中、小さな声が聞こえた。
「あらずるい。貴女だけそんな色を手に入れて。」
それは、あの時の小さな花だった。
「私だって色が欲しいのよ。交換しなさい。」
花はその白く輝く花びらを私の色に染めようとする。
だめだ、だめだよ。
君が穢れてしまうよ。やめておくれ。
そう懇願しても、花は自らを汚らわしい色に染めようとする。
やめて、やめてよ
そんなことをしたら君は……
気がついたら、私は白い部屋の白いベッドの上で
白い服を着て白い顔で寝ていた。
あら、気がついたのね
横を向くと、白い服に身を包んだ女性がいた。
私は、どうやら生きてのこったらしい。
退院し、あの花のところに行ってみた。
そこにはたくさんの血の痕が生々しく残り
あんな量の血を流して、私はよく生きていたなと今更ながらに思った。
ふと、足元を見ると
そこには誰に踏まれたのか、無残に潰れたあの花があった。
あの綺麗だった白い花びらは
血を吸い酸素を吸い、黒く堅くなり
その茎は力なくしおれていた。
「あぁ、だから言ったのに。」
しゃがみこむ私の周りを、何もしらない通行人が早足で避けていく
私は、自分でも不可思議なほど悲しい気持ちになり
黙って唇をかみ締めた。
あの時、この花は私を救ってくれたように感じた。
花は、自らの命をもってして、私を助けてくれたのか。
すると、あの時のように小さな小さな声が
消え入るように私の耳に届いた。
「あらずるい。せっかく貴女とおそろいにしたっていうのに。」
あの花の声だった。
「私だけ色がついて馬鹿みたい。恥ずかしくて嫌になるわ。」
相変わらず、少しきつめの喋り方
私より少し高く、細い声。
私が驚いて花を見つめると、花はその細い葉をひらひらと靡かせ
馬鹿にするように微笑んで見せた
「何泣いてるのよ、大丈夫よ。
だって私達、こんなに似てるんだもの。」
だから死ぬときも一緒に相違ないわ。
そう誇らしげに言い放った花を
私は家に持ち帰り
死ぬまで一緒に暮らし続けた。




