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『わたりどり』

作者: 名もなき草

 この地球上で暮らす以上、自然災害を無にすることは不可能だろう。

 いや地球だけではない、自然が存在する場所であればどこでも。人間はそれを理解し、受け入れて生きていくしかない。生き残る対策として人間は長年防災に取り組んできた。しかしそれにも限界がある。にもかかわらず堤防を高くし、建物を強化するなどするが、やはり自然の驚異は予想をはるかに上回る力であっけなく人々の命を奪っていく。そしてその跡地を見た生存者や橋や堤防を設計建築した者たちは敗北感を味わわさせられる。

 ならば被害の大きい場所から移住すればいいという考えが浮かぶだろう。しかしそれは先祖代々その地で暮らしてきた者には辛い選択である。それ故彼らは沈静化した後再びその地に戻り、復興を目指して汗を流す。彼らの努力やそれに協力する人々の働きには涙が出るが、自然は容赦しない。毎年台風は発生し、大雨、時には地震、津波が発生する。例えそれらを予知できたとしても、壊れる物は壊れる。

 しかし台風や大雨は回避できなくはない。その時期だけ危険の少ない別の土地に移動すればいいのだ。そう


『渡り鳥』のように。



 手始めにまず、雨期だけ他県に疎開する。その間防犯対策も練らなければならない。留守中は防犯カメラの設置は勿論のこと、ドローンを巡回させ、家や周辺全体を監視。住人もその情報をスマホでチェックできるようにする。落ち着いたら状況を見て帰宅すればいい。

 

 次の段階として災害が発生しにくい場所にひとつの町のようなものを作る。あくまでも一時避難が目的なので人口は最小限にするのが絶対条件だ。そうすれば疫病が発生した時にも活用できる。

 そしていざ災害が発生または予報が出た時には、危険区域に住む人々を一時的にそこに避難させればいのだ。

 

 日本には老朽化が進み廃墟と化した空き家が山ほどある。それらを撤去すれば日本の土地はだいぶ広くなるだろう。移動できる建物は移動させ、街を整備していけば空いた土地が生まれ、そこに避難用の町を建設することも可能なはずだ。

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