3. 私は何処へ?
I hate roller coaster in Amusement park.
私はジェットコースターが嫌いだ。
時速百二十キロメートル?
特に直滑降で落ちる時なんて
恐怖が競り上がってくる?
恐怖が足下から這い寄ってくる。
のなんて闇に飲ま込まれそうになる気分だ。
飛べもしないのに、諦め悪く手足をバタつかせる。
私は目を閉じた。固く目を閉ざした。
風圧に目が耐えられないのだから目を閉じたのだ。
次に目を開けた時には、周りに人が沢山いた。
沢山の人達が私をジロジロ見た。
Many people stared at me.
何処のコスプレ会場だ?
いやに着ている服が中世の世界観に
板に付いている。
そんな中で、お偉いさんらしき
いかにも高貴そうで厳かなローブを着た人から
「娘よ、汝はコチラへ渡って来られるか?」
なんて聞かれたら、何処の撮影現場だ?
巨大な魔法陣の中心に私が居た事を知った。
空から落ちた恐怖で、まだ足に力が入らなく、覚束ないが、普通に歩いてみせた。
パンッ!
「きゃあ!」
叫んだのは私では無い。聴衆達だ。
私の足下が弾けたから驚いたようだが
実際は破裂音だけで、私の身体に異変は無い。
更に歩みを進める。
パン、パリーン、ガシャーン!
最後は崩れるような音が辺りに響き渡り
私は魔法陣の外へ出たのだ。
歓声が上がる。
「よくぞ参った!神の娘よ、さあ馬車に乗って。国王に謁見して頂きます」
「え?国王?」
目を開けて、新しい世界を見て早々、私は馬車に揺られる羽目になった。
道が舗装されていないと衝撃が激しく、ダイレクトに振動が身体に襲ってくるんだな、と私は馬車を初めて知った。
痛い。