01 相談事・品図→指揮
短い部分がありますが、演出としてもこのようなものがいいと判断。
楽しんで読んで下さい。
誤字脱字はご愛嬌。
主要登場人物
主人公――小馬家屋・指揮
狂千思――一途二・恋
クトゥルフ使い――丸々・罰
雪女――丸々・糸鶴
吸血鬼――陸奥・品図
イタコ――笹久崎・佐々砂
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7月
生徒会業務
わけのわからない大会の運営
相談事
めんどくさい
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小馬家屋・指揮
俺の生き甲斐
一途二・恋
俺の逝き甲斐
2人は俺の生甲斐
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「小馬家屋・指揮〜〜〜〜!!いるカイ!!」
それは突然訪れた。
訪れたのはデザイン科の女子生徒。
「「「「「「「「きゃぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」」」」」」」」
獅子工は工業高校。
工業科目の実習はつきもの――ある種の憑き物だな――である。
で、その実習の終わり、僕達のクラスは実習服から制服へと着替えようとしていた。
その時、女子生徒が乱入した。
男達は自分の裸体を隠し悲鳴を上げる。
男だから立場が逆だろが、と突っ込みたい。
あれ?このようなこと前にもなかったか?
「アレ?このクラスじゃなかったけ?小馬家屋・指揮はここにはいないノカ?」
その突発女子生徒はどうやら僕を訪れたらしい。
顔見知りだ。
赤みを帯びた黒髪のロングヘアー
紅い目
鋭い目つき
白い肌
きらりと光る長い犬歯
それはまさしく陸奥・品図と云う女子生徒だ。
アルピノな少女。
美しさなら校内でも1、2を争う女傑だ。
「いや、僕のクラスは此処だよ。陸奥」
「なんだ居るジャン。ならとっとと出てコイヨ!1秒以内で!」
「生憎、僕も着替え中だったんでね。しっかし、こんなことするのは恋だけだと思ってたよ」
「一途二・恋ガ?へ〜、あいつもヤルネ」
やってもらっては困る。
「とりあえず、教室から出よう」
「アイヨ」
廊下に出る。
「何のようだい?君が来るなんて珍しいじゃないかい。また、僕を生かしに来たのか?」
「マサカ、お前は死ね。俺は生きる。今回はちょっと頼みごとをシにきた」
「頼み事?」
「いや、相談事だナ。ここでは言いずらイ。―――屋上に行こう」
「オーケー、断る理由はない」
「ありがたイ」
僕達は移動をする。
これが今回の発端である。
まぁ、前振りなんだからこれが発端であることは、誰でも気づく・・・よな。