キャラクター資料・人の国陣営編②
『イギランス陣営』
ヘンリー・グリフィス
現時点での年齢は22歳。
身長は175cm。
男性モデルのように整った肉体をしており、濃い茶髪に明るい茶色の目を宿している。
武龍とは違って切れ長の目は知性を感じさせるものであり、物腰は紳士に近い。
女性との争いを好まない信条を持っているが、結構あっけなく曲げる。
『英雄召喚』で喚ばれた勇者の一人で、同じように喚ばれたルーシーにとって兄に近い立ち位置。
強さにあまり執着はなく、頭で考える戦い方をする。
勇者の中では策謀を担当しており、ヘルガを除いた勇者の中では一番色々教えられている。
左腕に『爆』の魔方陣が刻まれており、空間認識能力も高い。
自在に爆発を生み出すことが出来るが、彼自身は自分には全く合っていないと思っている。
細剣を使ってはいるけど、能力を使う時は爆発で相手を追い詰め、翻弄するような戦い方をして弱者を甚振る癖がある。
ルーシー・オルティス
現在の年齢は16歳。
身長は157cm。
白と金の混じったきれいな髪をしていて、それが二つに別れていて縦ロール……お嬢様にありがちな金髪ドリルな髪型をしている。
他の勇者と違い、少し古めかしいところから転移してきた少女で、貴族階級の出。
下々の民を思いやる気持ちはあるが、それはどこか幼く、父に教えられた以上の事を考えきれない。
良くも悪くも父の教えが全てではあったが、ラグズエルにそれを歪められてしまった。
グレリアから魔方陣を習って独り立ちして以降は人助けをしながら魔人討伐をしていたが、王たちの仕掛けていた謀略の一部を妨害してしまい、ヘンリーに捕縛されたのち、ラグズエルの教育を受ける羽目になってしまった。
右胸の下に『風』の魔方陣が刻まれおり、大きな鎌を武器として扱う事が出来る。
風の刃を飛ばしたり、突風で相手の行動を制限したり出来る。
エンデハルト・ゲイツ
年齢不詳。
身長は168cmで、白髪に白ひげの丸っこい男性。
イギランスの国王で、他の人の国の王と同じ。
勇者たちの思考を誘導する役目を担っていて、『勇者会合』は元々その為の儀式を行う行事であり、エンデハルトに勇者が出会った時点で目的は達成される仕組みになっている。
イギランスが自身の政策に都合が良いように動くのも、彼が能力(魔方陣)を使っているからである。
これ自体、気づくことができなければ防ぐことは不可能。
その力はバレなければグレリアに影響を与えるほど強いのだが、ネタがバレた途端性能が下がる。
『シアロル陣営』
ヘルガ・スターリナ
年齢不詳。
身長は155cm。
ソフィアとは違う色合いの金髪をしており、サファイアのような青い目をしている。
よく纏っている軍服はシアロル帝国で正式に採用されている位の高い者が羽織るもの。
基本的に公私を分けており、公の性格は冷静・冷酷。
弱者を何よりも嫌い蔑む傾向にあり、道端のゴミを見るよりも価値のないものを見る目をする。
私の性格は相当な甘えん坊であり、常にべったりしていないと落ち着かない。
第七節の『幕間 愛しき者の為に』で登場した女の子の方でもある。
たまにロシア語で一言呟くが、癖になっている。
勇者の意味を理解しているため、そう言われるのを何よりも嫌い、シアロル国内では『殺戮の女神』と喚ばれている。
また、彼女のみが原初の起動式を扱うことが出来る。
使用する原初の起動式は『空間』で、セイルと同じく分けて使用することも出来る。
主な使用用途は様々な種類の銃器を呼び出し、一斉に射撃を行う。
扱う銃器は全てこの世界で生産される魔石を取り入れ、魔力を込めることでトリガーを引くことが出来る仕様になっている。
また、実弾以外の魔力弾も放つことが出来る為、生半可な防御では防ぐことができない。
攻撃にも防御にも万能な力を発揮することが出来る。
遠距離では圧倒的な火力を放つが、近接戦が劣っているわけではなく、様々な武器を扱い、苛烈な戦闘を行う。
ロンギルス・アルグランデ
年齢不詳。
身長182cmの黒に近い灰色の髪に金色の目を宿した男で、他者から見ると威圧感はすごい。
他の王たちとは比べ物にならないほど貫禄を秘めており、軍事が主体の国の頂点立つものとしての風格を備えている。
決して民をないがしろにすることはないが、甘いわけでもない。
ミンメアとはまた違った意味で謀略に直接関わるわけではないが、間接的に強い影響力を持っている。
地下に路線を張り巡らせる事を考案していたり、積極的に別世界の産物である銃を初めとした武器を取り入れており、どの国よりも進歩させている。
その全てが彼の功績であり、民たちからも慕われている……が、黒い噂が立った途端になくなってしまうという怪しさも持ち合わせている。
『例外編』
ラグズエル・ヴェスフィア(本名不詳)
年齢不詳。
身長は176cmで色素の薄い赤い髪に黄色の目をしている。
およそ400年前から存在すると男で、度々名前を変えているせいでもはや本名がどれか本人ですら覚えていない。
ただ、一番使用期間が長かった名前をとりあえず本名として名乗っている。
第八節の『幕間 光、奪い去る者』でもルーシーの記憶を書き換えた男として登場し、教育を行っている。
男は徹底的に甚振りながら、女は犯しながら記憶を少しずつ消していくのを愉悦としており、幾人ものヒュルマ・アンヒュルの心と体を壊してきた。
他にも様々な人物に悪影響を与えているこの世界では悪い意味で有名人である。
ちなみに魔王とは彼が邪魔だと判断したものに与えられるもので、勇者はそれを排除する役割を持っている。
心が昂ぶると、どうしても抑えきれずに行為に及んでしまう悪癖があるが、裏で暗躍している――彼自身が仕えている主には絶対的な忠誠を誓っていて、決して裏切ることはない。
右目に『記憶』『操作』の魔方陣が刻まれており、その目で他人の記憶を見ながら好きに弄ることが出来る。
……が制約として、相手を屈服させる事が条件になっている。
その他にも睡眠中や意識がない状態でも行うことが出来るが、成功率が下がるデメリットがあり、浅い睡眠状態だと更に低くなる。
記憶を操作するのには魔力を多く使うため、確実性に欠ける手段はまず取らない。
くずはのように心が弱い人物には、バレてもねじ伏せることが可能なため、逆に率先して使う傾向にある。
彼自身も戦闘能力は高く、並の勇者には引けを取らない。




