キャラクター資料・人の国陣営編①
『ジパーニグ陣営』
時雨司
年齢は召喚時15歳。
現時点で18歳。
第十二節以降は20歳。
身長は175cmで、焦げ茶色の髪と目をしている。
霧崎くずはとともに『英雄召喚』された男で、異世界召喚などに強い憧れを抱き、ハーレムを作り面白おかしく暮らしたいと思っていた。
ちなみに自分の世界でもそこそこモテてはいたが、彼の夢は女を囲うことで、一夫多妻制でない日本では不可能なことに不満を感じていた。
喚ばれた当初、エセルカに目をつけてツバをつけて置こうとしたが、拒否されたことで逆に熱をあげてしまった。
ロリコン、というわけではなく、真に女好きなだけである。
うなじ辺りに『時』の起動式が入った魔方陣が刻まれている。
能力としては数秒だけ時を止めることが出来る……が、近距離攻撃が出来る範囲に誰かがいると解除される為、ナイフや詠唱魔法による攻撃が主体となる。
本来はもっと強力な起動式なのだが、全く活かせていない上に彼自身はこの能力が最強だと勘違いしている。
更に左ふくらはぎに『魅』の魔方陣が刻まれている。
こちらは耐性の低い異性を魅了する効果が備わっていて、よく他人の女性に手を出したりしている。
クリムホルン・エルデント
年齢不詳。
身長は179cmで、明るい茶色に赤みのさしたようなブロンドの髪に、薄い黄色の目を持つ。
ジパーニグの王様で、この世界の争いを引き起こしている原因の一人。
強い感情を持つ者を好み、それを増大させて歪めることに愉悦を感じている節がある。
アリッカルの王アスクードとは仲が良く、度々ビールを飲んで語らう仲。
『何かを嗜む時、人は自由でなければならない』というのが信条であり、他人に邪魔されることを嫌う。
エセルカが変わったのも彼が原因であり、ラグズエルは一切関与していない。
『アリッカル陣営』
ルイス・カーター
享年25歳。
身長は231cmで短く刈った金髪と濃い青い目をしている。
結構な巨体で、それに応じた体つきをしており、グレリアは熊のようだと表現した。
元の世界ではゴリラのようだと言われている。
元々傲慢で、他国の人間を見下している傾向が強い。
様々な魔方陣による実験体を担っており、最後にはアスクードの力で狂ってしまった哀れな男。
左肩の後ろ側に『重力』の魔方陣が刻まれており、主に自分を軽くし、相手を重くする戦い方をする。
……が、緩急をつける頭もないのに慢心した結果、逝去した。
ソフィア・ホワイト
現在24歳。
第十二節以降26歳。
身長は168cmでそれなりに長い金髪に青い目の女性。
カーターと同じく『英雄召喚』でアリッカルに呼ばれた勇者。
カーターのように粗暴な者が嫌いで、常にその姿勢を正すよう説教していたため、うざがられていた。
元にいた世界ではスポーツに関係する職業に就いていたとかいないとか。
スレンダーなからだに引き締まった肉体をしていて大人の魅力を兼ね備えている。
ラグズエルが記憶を書き換える光景を目撃しているため、彼の指示には従っている。
アスクードの力によって攻撃性が増していて、強い者と戦うことを好むようになっている。
肩甲骨辺りに『剛力』の魔方陣が刻まれている。
身体強化の魔方陣と併用して使うと効果は何倍にも膨れ上がる特性があり、どちらもソフィアと非常に相性が良いため、魔力の消費効率が良い。
が、本来の『剛力』の性能よりも劣っており、自在に使いこなせているわけではない。
アスクード・ガンツォ
年齢不詳。
身長は176cmで、白い髪に蓄えたひげが歳よりも老けて見える一因になっている。
アリッカル王国の王様で、この世界の争いを引き起こしている原因の一人。
また、クリムホルンとは酒を交わす程度には仲が良く、ビールをこよなく愛する男。
敵対者には攻勢的で、自身で考える限り排除しやすい方針を取ろうとするのだが、『アレ』と呼んでいる存在を心の底から恐れているため我を通す事は少ない。
カーターとソフィアの心に攻撃性を与え、より凶暴にして戦力にしている。
カーターは狂戦士として完成したため、ほぼ使い捨ての駒の様な扱いをしていた。
自身の戦闘能力は未知数。
『ナッチャイス陣営』
周武龍
年齢は15歳。
第十二節以降は17歳。
身長は172cmで、黒髪を細く長くみつあみにしており、細く鋭い黒目の少年。
要は髪を剃らなかった弁髪もどきの三白眼の男の子。
勇者の中で一番年下で、幼少の頃に『烏龍(愚か者)』と蔑まれた事があり、拳で黙らせた結果、貪欲に強さを求めることになった。
基本的な道徳は持っており、人を守る為に魔人と戦う事を決意してはいるが、その根底は強者と戦うことになる。
天秤に掛けられた場合、迷わず強者と戦う事を優先する薄情さを持っているが、ヘルガを除いた勇者の中では随一の実力者であるため、それが表に出ることは少ない。
だからこそ他の勇者と違って何も教えられておらず、民衆の求める『勇者』の役割を与えられている。
基本的に勇者としての能力を使わずに己の八極拳と棒術で戦う。
右掌に『気』の魔方陣が刻まれており、身体強化に合わせて更に己を強化したり、弾を形成して飛ばしたりすることも出来る。
元々既に身に着けていたものにさらなる強化する魔方陣のため、ただ発動するよりも遥かに強い力を引き出すことが可能……なのだが、まずは修行と称して普通に戦う事の方が多い。
ミンメア・リン
年齢不詳。
167cmで短く切りそろえられた美しい黒髪と茶色の目が特徴。
ナッチャイスの女王で、この世界の争いを引き起こしている原因の一人だが……基本的に暗躍するのは他任せ。
彼女の役割は他の国を含む民の感情を調べ、各国の王に伝え対処する事。
穏やかな顔立ちをしていて、到底裏で色々やっているようには見えない。
なのでミルティナ女王も表面上の情報以上は知らない。
人の国陣営編②に続く




