練習試合!!
「お兄ちゃん!朝だよ!起きて!」妹の朱里の声で目が醒める。
「おえ...気持ち悪い...」どうやら俺は、昨日の新入生歓迎会でハメを外しすぎたらしい。
妹が心配そうに話しかけてくる。
「もーしっかりしてよー大丈夫?先に学校行ってるよ?」
「ムム、わかった。遅刻するなよ 気を付けてな。」
俺は昨日の疲れと寝起きで出ない声を無理だし、妹を送る
「それはこっちのセリフだよ!んじゃ、行ってきまーす!」
「俺もそろそろ、起きるか...」
気だるい身体を起こし、手早く支度を済ませ、家を出る。春風が気持ちいい。
後ろから元気に走ってくる声が聞こえてくる。司だ。
「よう!斗真!おはよう!」
「ああ、おはよう。お前は朝から元気だな。」
何気なく挨拶する
「元気ってお前...忘れたのか?今日は朝練だぞ?しかも、もう、時間ギリギリ...」
「あ...忘れてた...」
だから走ってたのか。早く言え。
俺は司ともに走り出した。
学校の道場に着くと既に竹刀と竹刀と擦れあう音、気合いが聞こえた。遅刻確定だ。
「ヤッベー遅刻だ。どうする?」
司が、不安気に聞いてくる。
「ムムム、確かに朝練初日に遅刻は相当ヤバイな。」
二人で、道場の門の前で言い訳を考える。
すると急に二メートル近い身長の部長、竜玄が勢いよく門を開けた。
「遅い!」一喝。雷が落ちる。
「ひ、ひぃ!すいません直ぐに準備します!」
俺と司は急いで中に入った。
朝練終了後、道場の、すみに。部長から呼び出された。
「せ、説教かな。」
「説教程度で済めばいいけどな。生きて授業受けられるか..」
「や、やめろよ斗真。シャレに聞こえねぇ...」
「おい。何をブツブツ言っている、うるさいぞ。」零が不意に話掛けてくる。俺達はビックリして、顔を見合わせる。
「お、お前も遅刻するな。それとも何か...」
いいかけた辺りで零が言葉を遮る
「俺は、一時間前に道場に来て、道場の雑巾がけ を済ましている。本当なら三人でやるはずの、雑巾がけをな。お前らと一緒にするな。斗真。」
皮肉を込められた言い方だか、こっちが100で悪い以上返せない。
俺と司は、同時に謝った。
「すまん...」
しかし、疑問が残る。なぜ、零も呼び出されたのか。考えていると 竜玄部長が、制服に着替えを済ませ、やって来た。
「おう、揃ってるな一年ども、さっそくだが、お前らには、明後日、土曜 におこなう、慈善高校との試合に出てもらう。」
「え、試合ですか...」俺は少し驚きながら言う。
「ウム、だが心配するな、試合と言っても練習試合だ。しかしこれは、、お前らの実力を測る目的もある。無論この試合だけで、レギュラーを決めるつもりは無いが、参考にはする。がんばれよ。」
「はい!」
俺達は勢いよく、返事した。
「良かったな斗真、お叱りはなさそうだ。」
「ああ、ラッキーだな」
俺達は小声で喜んだ。
「ああ、言い忘れてたが、一年全員、放課後の稽古の後、雑巾がけ。20周だ。」
どーん。喜びも束の間、崖に落とされる。
零が反論する「なっ...自分もですか!?」
竜玄部長が、にこやかに言う
「連帯責任だ。」
零は言葉を無くし、俺達を睨む。
申し訳ない。
「あ。それと、斗真、司はこのあと残れ。話がある。」どーん。
零が足早に道場を、出た。後、雷が落ちたのは言うまでもない。




