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世界観を決めよう!



(うい)くん:小説を書いてみたい少年

(あや)ちゃん:書き方を教えてくれる少女




「文ちゃん、今回は何を教えてくれるの?」


「今回は設定について話すわ」


「設定っていうと、キャラの名前とか?」


「そうね。細かく分けるとかなりの量になるけれど、ここでは最低限必要な分だけにするわ」


「分かった」


「まずはどんな話にするのか、ね。SFなのかファンタジーなのか青春なのか。それはもう決まっているの?」


「うん、異世界転生ものにしようかと」


「そう、いいんじゃないかしら」


「あ、本当に? てっきり馬鹿にされるのかと思ったよ。安易に流行りものに飛び付いてって」


「はぁ。これだから初くんは初くんなのよ」


「僕そのものを悪口にされた!」


「別に趣味で書くものなんだから、自分の書きたいように書けばいいのよ。むしろ流行りものなら参考に出来る作品も多いから書きやすくていいでしょう」


「そういうものなの?」


「そんなもの、よ」


「そ、そっか」


「それで、話を戻すけど。異世界転生ものだったわね。それの設定について考えましょう」


「うん」


「まず世界観だけど、パクりでいいわ」


「なるほど、パクりで……って、えええ!?」


「何よ煩いわね」


「いや、だってパクりって! そーゆうの駄目なんじゃないの?」


「確かに丸パクりはよくないわね。でも、参考にするのは全然アリよ。というか、しないと難しいわ」


「え、そうなの?」


「自分の生きている世界ならともかく、全く別の世界を一から構築するのはとてつもない重労働よ。プロでもキツイんじゃないかしら」


「プロでも?」


「だって、自分だけの世界を創るとなると、世界誕生からどんな歴史を辿って、どんな風に文化が発達して、どういう風に人が生きてきたのか、全部考えないといけないのよ。いきなりいま主人公が生きてる世界が現れる訳じゃあるまいし」


「あ、そっか」


「だからファイナル●ァンタジーでもドラゴ●クエストでもテイ●ズでも、オーフ●ンでもロード●島でもスレイ●ーズでも好きに参考にすればいいわ。あるいは混ぜてもいい」


「でもやっぱり抵抗が」


「それなら地球の歴史を使えばいいわ。ただし、魔法が存在するなら、その魔法が歴史にどう影響してきたのかも考えないといけないけど」


「どういうこと?」


「初くんは、私たちの生活に魔法があった場合、まったく同じように技術が発達すると思ってるの?」


「あ」


「回復魔法があれば医者なんていらないし、攻撃魔法があれば重火器だっていらない。はたまた火を灯す魔法があればガスも要らなくなるわ。仮にそれらがあったとしても、いまとは別の技術形態を辿るわ」


「た、確かに」


「そういうことを考えるのが大変だから、すでにプロの方々が創った世界を参考にさせてもらうのよ」


「そっか……じゃあ仕方ない、かな?」


「もちろん魔法名や土地や人の名称は変えないといけないけれど」


「そ、そうだね」


「SFも同様に他作品を参考にしたらいいわ。そして初くんが仮に学園ラブコメや伝奇を書きたいのであれば、自分の住んでるところをまんま参考にすればいいわ」


「え、でもそんなことしたらバレない?」


「何がよ」


「ほら、僕の住所とか」


「誰が探すのよ。あと、顔だしもしないのに、誰が初くんを見つけるのよ」


「う、それはそうだね」


「それに、自分のすんでる土地を参考にした方が矛盾が出にくくていいのよ」


「矛盾?」


「ええ。想像だけで書いてると、建物同士の距離とかに矛盾でやすいのよ。移動時間が無茶苦茶になったりね」


「そうなんだ?」


「そうよ。とは言っても、ある程度は建物を違うものに変えてもいいけどね。学校をちょっと豪華にするとかね。でも、必要だからってデパートやら病院やらビルやらを建てまくると、今度は街としての機能に矛盾出来ちゃうから、程々にね」


「分かったよ」


「さて、世界観についてはこんなところかしら」


「なんかパクれとしか言われてない気がするよ」


「私もそれしか言ってない気がするわ」


「……」


「それで、次はキャラ設定ね」


「あ、うんよろしく」


「では、次回に続きます」

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