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アナザー・ワールド・オンライン  作者: ジン
第一部:煉獄龍戦
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プロローグ

不定期投稿ですが初投稿・初小説という事で拙い文章ですがお付き合いいただきたいと思います。

 【アナザー・ワールド・オンライン】

 

 サイバーテクノロジーという企業が運営するVRMMORPGだ。

 近年、据え置き型のゲーム機より手軽に遊べるスマートフォンや携帯ゲーム機が人気を博している中、手軽に重厚なRPGを!という目的で開発されたゲームがAWOアナザー・ワールド・オンラインだった。

 BMIブレイン・マシン・インタフェースと呼ばれる軽量のネックレスのような脳波測定器械を首に付け、携帯とリンクする事で簡単にアクセス可能なこのゲームは、アナザー・ワールドと呼ばれる世界を舞台に舞い降りたプレイヤーが未開の惑星を開拓していく物語で、特に決まったクエストや物語があるわけではなく自分自身で世界を自由に渡り歩くのが醍醐味だいごみだった。

 AWOは元々、人類の歴史の再現と人類の可能性の模索と名売って日本の各科学者達が結集し作成したワールドシミュレーター「エターナルプラネット」の内部公開を目的として作られた意味合いが含まれていたからだ。


 ワールドシュミレーターとは仮想世界にて、政治、軍事、経済、人の動きなどを高精度で再現することができるシュミレーターソフトの事である。

開発段階からの資金不足を解消するべく、一部の科学者達から「魔法やモンスターの概念を追加し一般人達に冒険させるのはどうか?」という意見が出た。


 その意見を元に、プレイヤーが精神を内部のNPCに精神転送テレポート(ただし、NPCの「操作」は基本的には一切行えない)することで、仮想世界の住人達の生活を疑似体験できるゲームとして、サイバーテクノロジーのヒット商品となっていた。


 しかし実際に体を動かし渡り歩きたいという要望がオープン当初から上がっており、運営側もさらなる収入の期待に様々な検討の結果、惑星サーバーを一つ解放することにした。惑星サーバーは複数存在しており、現実世界に基づいて歴史が再現されている惑星、現実世界と全く関係性を持たない、必要最小限の調整のみで歴史が進んでいる惑星、有名なファンタジー小説等の設定を採用し作成された惑星、モンスターや魔法だけで無く様々な種族が存在する惑星、明らかに運営側の個人的欲求に基づき作成された惑星まであった。

 その惑星サーバーの一つにNPCの操作も可能としたエリアを設け、そのエリア限定ではあるがプレイヤーは仮想の肉体を操り、生活をする事が出来た。



 プレイヤーがNPCを操作できるエリアを限定したのは、ワールドシュミレーターたるエターナルプラネットの主目的である、人類の歴史の再現を現実世界の人によるNPCへの影響を防ぐ意味合いが含まれており、他人(NPC)と同化し生活追体験出来るライフサイド、プレイヤー自身が冒険するサバイバルサイドの両面から展開され今や世界人口の4人に1人はプレイしている大ヒットゲームとなっていた。


 そして開発者達による外的要因及びに内部の存在の自己進化により、 自然言語処理や画像認識、意味解析などに極めて優れた人工知能をNPCは獲得しており、プレイヤーと遜色そんしょくない対話が可能となっていた。


 そんなAWOに最近アップデートされた機能としてコレクター機能が追加されたのである。

ライフサイドの惑星に存在するNPC達(モンスターを含む)のカードが登場しプレイヤー達は課金ガチャを行う事で、そのキャラのカードを入手する事が可能となった。


 このカードであるが、実際にNPC達が生活している部分を撮影された動画を使用した絵柄であるため、中のキャラが動くのである。複数枚集めると合成が可能で絵柄(場面)が変わり、合成限界まで達するとそのカードを通してNPCとの会話が出来たり、サバイバルサイドでゲストキャラとして召喚が可能となる。

前述で、現実世界の人によるNPCの影響について述べたが、このカードによる会話や召喚によって発生するNPC側の記憶は制限されており、会話や召喚が終了しライフサイドに帰還した際、その記憶は一時的に失われる。そして再度、会話や召喚が発生した際に記憶が甦るという処置が行われており、エターナルプラネットの主目的を損なうことがないよう配慮されていた。



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