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第二話『そのままの言葉を受け取るということ』
(語り:友人)
彼女が口にした「実はね……」のひとこと。
その瞬間、時間の流れが少し変わったように感じた。
私はただ、黙って聞いた。
「わかる」なんて簡単には言えない。
でも、「そのままでいていいよ」という気持ちだけは、ちゃんと伝えたかった。
ゴーヤチャンプルーの苦さ。
それが、今日の彼女にとっては、過去と向き合うための合図だったのかもしれない。
彼女の話を聞きながら、私も胸の奥に沈めていた何かが、静かに揺れた。
でも今日は、私の話ではなく、彼女の時間。
ポテトをつまむ彼女の手元が、どこかやさしく見えた。
あのゴーヤの苦さも、もう苦いだけじゃない気がした。
別れ際の笑顔。
ほんの少しだけ軽やかだった彼女の表情に、私の心もやわらいでいった。
痛みを抱えたままでも、話せる場所があること。
それが人を、少しだけ自由にするのかもしれない。




