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 〈1〉

 梅雨入りから夏晴れまでの期間が年々伸びてきて、どんよりというかジメジメした気分が続いている。

 高校生としての生活を一年続けてみて、徐々に慣れてきたという心の余裕があるにしたって、この湿気日和に関しては看過しきれない。

 カンカン照りの地面が今は恋しい。

 ……なんて、無いものねだりを繰り返してここまで来たことを振り返ると、何も成長していないのかもと悲しくなった。

 季節を追って、稚拙になったか。

 ほら見てくれ、眼鏡拭きでレンズを拭く時に滑りが悪いんだ。これが一番腹立つ。

 埃が付着しやすいし、拭く時も滑りづらい。

 眼鏡ユーザーにとってみれば、梅雨なんてのは目の上のたんこぶという話だ。

 今日も朝からざぁざぁ降りだった。

 お昼には止んで、放課後には晴れ間が見えるようだが、落ちた気分が再浮上するにはいささか足りないサービス精神だろう。

 梅雨に星一つを付けさせて頂きます。


「今日はいつにも増して恨みがましい顔してるね。なんかあった?」


「この気持ちを、コンタクトユーザーのお前には理解できない。梅雨に愛され過ぎている髪型のお前にはな」

 眼鏡のレンズ越しに見えるのは、複数人からもみくちゃにかき混ぜられたかのような寝ぐせ頭を、何の恥じらいもなく、校内であっても直す素振りすら見せない男子生徒だった。

切石(きりいし)だって人のこと言えないだろう?」

「……」

 その言いぶり的に、「お前の頭にも寝ぐせがついているだろう」というニュアンスが含まれているからして……。

 切石は慌ててカメラアプリを開き、インカメにして自身の頭の様子を確認する。

「……いや、何ともないけど」

「うん。冗談に決まってるからな」

 切石は目を瞑り、眼鏡を人差し指でクイッと上げてしばらく黙った後――まぶたを開いて、口も開く。

「そういえば、古文の早谷先生から伝言を頼まれていたんだった」

「早谷? 早谷がどうしたって?」

「今日中に課題を出さなければ内心点削るってさ」

「はああぁぁ!? おいおい待てよ! なんんっでそんな大事なこと本人に伝えないで、お前伝手で伝えてんだ!」

 布瀬(ぬのせ)は慌てて立ち上がり教室へと戻ろうとした――ところで切石が呼び止める。

「布瀬ー」

「なんだよ!」


「冗談に決まってるだろ?」


 そう言われた布瀬は不服そうな顔を浮かべたが、冗談を言い始めたのが自分自身からだったので、何とも言えない表情のまま再び切石の向かい側へと戻ってくる。


「切石」

「なんだ?」

「冗談はほどほどにしようぜ」

「ホントにな」


 放課後になってすぐ、掃除の班としての会話だった。


 ―――………


 掃除が無事終わり、いつも授業している一年二組の教室内から、廊下を行き交う生徒の頭を眺める。

 別に頭が見たいわけではなく、座っている状態と壁の構造上、頭頂部しか見えないからだと言い訳しておく。

 ところ変わり、窓から外を見やれば、すっかり晴れ間が見えているグラウンドがある。

 この時期に晴れるとはなかなかやりよる――という気持ちと、〝それなら最初から晴れとけよ〟という気持ちが重ね合わせの状態で存在した。

 観測しても一意に決まらないなんて我儘なお気持ちである。


 僕はいつも右端――つまり廊下側の列、の真ん中辺りで授業を受けていて、布瀬は対極の窓側、の真ん中辺りに座っていた。距離的にだいぶ離れている。

 今は放課後なのでぼちぼちしか人がいない。

 なので、布瀬は前の席の机を借り、そこで今日課された課題の消化に勤しんでいる。

 普段の席順ではコソコソ話どころか、結構デカい声を出さないと会話が成り立たないほどの距離なので、わざわざどちらかの席近くへと移動している。

 席順なんて時の運なので致し方ないのは分かっているけれど、正直なところ結構めんどくさい。

 あまりにもつまらない授業やどうしても「今」共有しておきたい事を思いついた時に、こそこそと手紙すら渡せないのも不便である。

 一応言っておくと、僕の倫理観では『授業中にスマホを開いてメッセージを飛ばすなんてもっての外』である。僕は真面目が取り柄なんだ。

 ただそんな真面目な僕でも思う。


 不真面目な身内ノリは何故、心地良いのかと。


 切石はそんな『今すぐには絶対に解明できない大命題』を思いついてしまったが、それについて一瞬だけ考えた後、すぐにどうでもよくなり、カバンから文庫本を取り出して、挟まっている栞を抜き取りその続きから読み始めた。

 それから三十秒後。

「切石ぃ、もう飽きちまったー」

 前に座って課題に取り組んでいた布瀬が顔を上げ、体の向きを変えて、椅子ごと後方に傾け、不安定な格好で壁に寄りかかった。

「いや、まだ集中の「集」の字にすら至ってないだろ。集まってないよ、意識が、課題に」

「ぐっ、じゃあまず半分までは気合いで何とかする。それでも進まなかったら……答えを教えろよな――」

「最悪なセリフを置き土産に課題に戻んな」

 何なんだマジで……こっちなんてまだ四行ぐらいしか読み進んでないっていうのに。


 ……はぁ、なんでこれが成績上位組なのかね。


 ―――………


 宣言通りというかある意味不気味というか、布瀬が黙ってガリガリと課題を進め始めてから時間が経った。

 集中したら周りが見えなくなるほどにのめり込む癖に、飽きや注意散漫の沸点が低すぎていつもその邪魔を掻い潜れないでいるのだから、天は二物を与えないがここに詰まっている気がする。

 打って代わってこっちはというと、物語が面白くなり始める一歩手前まで来ている感じで、徐々にページをめくるスピードが早くなっていた。

 この瞬間に読者は本の中へと引きずり込まれる。

 つまり物語と自分が一体化するのだが、この気持ちは他に代えがたいほど爽快だ。

 自分の人生と目の前の物語との重ね合わせ状態である。

 最近の高校生は重ね合わせになるのが流行らしいので、ミーハーな自分も倣ってみる――なんていう、もっともらしい嘘を挟みながら読書を進める。

「半分終わったー! はいっ休憩しまーす」

 振り向いてこっちの机に肘をかけてくる布瀬。

 こっちは残念ながら、読書においての「ゾーン状態」で気持ちが乗ってきている。なので一旦無視して読書を優先する。

「なぁ、話そうぜ」

「………………本読みながらならいいよ」

 自分の中の真面目さから無視できなかった。

 よし、話がつまらなかったら本を読もう。

 これは別に僕が非情なのではなく、そっちのほうが効率的である、という合理的な判断だ。

「こほんっ、これは私が昼休みに体験した話なんですがぁ……屋上に出るための扉ってあるじゃないですか? その前の方にあるスペースでお昼ご飯を食べていた時にね――」

 まるで怪談でも話しているかのような居ずまいで喋り出す布瀬。

 聴きたい気持ちはあるのだが、その前に一つ引っ掛かったことがあった。


「お前ともあろう奴が一人とは珍しい」


 というのも、布瀬という男の特徴として、自主的に動かずとも周りがこいつをほっとかないタイプなので、「昼休みに一人だった」というのがまず稀な状況なのである。

「いやぁー……ちょっとね、先生の目を盗まなくちゃいけなくてね」

「おい、何をやった」

「いやぁ、ちょっとばかし悶着があって、ね。でもこの件に関してはこっちに文句を言われる筋合いが無さ過ぎるからー……とやかく言われたか無いけどもー」

「……うーん、まぁ、今回はいい。話がこんがらがるからまた今度聞かせてくれ……それで続きはなんだ?」

「お、本を閉じた! 興味出てきた感じっすか……って、あー、また読み始めちゃった」

 何とも気に障る言い方をされたもんだ。やっぱり読書に集中しよう。

「まぁ、いいや。えーっとどこまで話したっけ? ……あぁ思い出した! ラッキーなことにその屋上扉前スペースに人がいなかったところだったか」

「……ラッキーなのか」

「あれ、知らないの? あのスペースはいっつも取り合いなんだよ。特に〝雨の日は屋上に出られない〟からな。よく漫画とかで、『友達がいないからそこに行って一人で食べる』なんてあるけれど、あのスペースの現実は厳しい。スマホを立てかけて踊ってる女子生徒とか、チャラついたカップルの憩いの場になってるんだから」

「夢が無いな」

「まぁ、そんなもんなんだよ、現実ってのはさ」

 現実に空き教室なんてものは無いし、自分だけが入れる屋上も無い。

 いつもの教室に自分だけ、なんてシチュエーションも限りなく無いと言ってよい。

 今、教室を見渡したって分かる。放課後でも教室に残っている生徒は数人いる。

 アニメや漫画は夢を見せてくれるけれど、現実にそれを求めたらそこには「絶望」しかない。

「それで? 先着順の戦いに勝利した布瀬は無事、悠々自適に昼食を食べられましたとさ――という話か?」

「そこは重要じゃないね。俺が話したいのは、そこで見つけた〝不思議な跡〟の話さ」

「……跡? 足跡とかそういう話?」

「いや、「跡」だ。模様とか痕跡と言い換えてもいい」

 内容の詳細はまだ掴みかねているけど、何やら面白そうなとっかかりではある。

「詳しく教えてくれ」

「えーっとまず、屋上に出るための扉の前って一段上がってるんだけど、その足場ってなんの素材か分かるか?」

 見たことがないので検討しようもないが、予想してみる。

「まぁ、相場ならコンクリートか?」

「お、正解! 一段のコンクリがあって扉がある。屋上扉前スペースの床は廊下と同じリノリウムで、屋上に出れば全面コンクリートだ」

「……なんで屋上の素材知ってるんだよ」

「晴れたら出れるって言ったろ? あと、どの学校も屋上はコンクリじゃん。あ、これも「「相場」」……ってやつだね」

 布瀬は「相場」をわざとらしく強調しながらそう言った。

「何だよ、本当に覚えてるのか? 屋上すらリノリウムの可能性は「「本当に」」……無いのか?」

 癪だったので虚勢と分かっていながらも攻めに転じてみる。

「あーー盲点だったけど、いやっ確かになぁ……。正直に言うと意識したことなかった。屋上に出たこと一回しかないからなぁー……もしかしたらリノリウムだった可能性もゼロじゃないか。まぁ、そんなこといちいち憶えてないとしか言いようがないなぁ……」

 意外にもその手は効果があった。先ほど「癪」は取り下げてあげよう。

「じゃあまぁ、そこは一旦置いといてやるが――となるとそうか。「雨の日」だと屋上に出れなくて……そして、屋上付近に人が寄り付かないから結果的にその〝屋上扉前スペース〟が人気になると」

「そういうこと! 俺だって晴れてたら教室で食べるとか屋上に出るとかしたさ……考えてみ? 晴れてるのに屋上出ないでその手前で飯食ってる奴、なんか変だろ?」

 想像してみないでも分かる。確かに変だ。

 晴れているからせっかくだし屋上に出よう! と思って通りかかったら、入り口付近で暗い顔した男が一人俯いて飯を食ってたら、まぁ怪しいというか何というか。

「そんなのは究極それぞれの自由だからいいんだけどさ。んで、話を戻すと、その屋上扉前のコンクリ部分があるだろ? 〝そこ〟なんだよ俺が引っ掛かったのは」

 布瀬は人差し指を前後に振りながら、大仰な表情と口調でそう言った。

 その口ぶりからやっと本題に入るようである。

 無言で続きを促すと少し間を置いて――――滔々(たんたん)と、抑揚少なに話し出す布瀬。

「……コンクリ部分の表面を見た時にふと気付いたんだ。半分よりも奥側に点が二つ……そして、手前側にも同じような点があることに」

 今さら怪談みたいな口調に戻したのがノイズだったが、話した内容は確かに気になるものではあった。

「等間隔の丸い点が四つ……」

「見た感じ濡れ沁みっぽかったんだよな~」

「それじゃあ単純に〝雨漏り〟という線は?」

 布瀬の口ぶり的になさそうだけど、一応、選択肢を潰しておくに越したことはないだろうという判断だ。

「有り得ない。昨今、様々なところで老朽化が叫ばれているけれど、それは流石に無理がある話さ。後、雨漏りだったら普通にもっとびちょびちょだろ」

「それはそうか」

 ならば人為的な要因なのだろうか。

「『誰かがその扉を開けた』というのは?」

「昼休みになった途端に教室を飛び出した俺よりも早く辿り着いて、ドアを開け、そして、その姿を見られることなくその場を離れたって言うのか? じゃあ、そいつは一体なにもんだよ」

 布瀬は納得できないと強く抗議した。

「パルクールマスターかなんかだったんじゃないか?」

 無理筋だと分かっているけど言ってみる。無くはないさ。うん。無くはない。

「そんじゃあ、忍者って説もあるか!」

「いやそれは無いだろ」

「なんでだよ! パルクールマスターがありなら、忍者だってありだろ」

「だってパルクール部はあるけど、忍者部はないだろ」

「なんだよ、パルクール部って」

「校内外でパルクールの練習をする部活だよ」

「……え、石切ジョークじゃないの? もしかして、パルクール部……本当にあんのかよ」

 衝撃の事実だったのだろう。布瀬は跳ねた髪の毛をふよふよ揺らして驚いた。

 切石はその様子を見た後、口元を手で隠し、眼鏡をきらりと光らせた。

 膠着状態が少しあった後、布瀬は自身の眉毛を掻きながら、拙い口調でこう言った。


「じゃあ忍者だったとする、パルクールマスターだったとする、そんなプロフェッショナルが何故そんな濡れ跡を残していったのか――むしろそっちの方が知りたいぐらいだ」


 ……なるほど、その疑問は納得感がある。

 「それは話を逸らしているだけだろう」なんていう、言ったら元も子もない言葉が口から出そうになって、直前で引っ込めた。

 無理な話を吹っ掛けた身の上で、その言葉が出てしまったら負けを認めたも同然だ。ここは素直に認めるのが筋という物である。

「……負けを認めよう」

「いえーい! 論理魔人に勝ったー!」

 ぐむむ……変なあだ名を付けられたが敗者として返す言葉もなかった。

 心なしかにこやかな布瀬が口を開く。

「じゃあ、勝ったついでに言わせてもらうけど、さっき俺が言った例えって意外に的を射ている気がするんだ。その跡を付けた人間がどんな超人であったとしても一般人だったとしても、結局そいつが〝そこで何をしていたのか〟の方が大事だと」

「何をしていたかが大事……まぁ確かに」

「普通に『足跡』があったとかならまだしも、『点』の跡だけだからな。いったい何をしていたらそうなる?」

「……濡れた何かがそのコンクリ部分に触れたってことだから、〝一度屋上の扉を開けた〟って可能性は、結局のところかなり高いって事かもな」

 わざわざ水を買ってきて何かを濡らし、それからその何かをコンクリ部分に置いた……なんて考えるだけ馬鹿馬鹿しいというか、そんなことをする意味が理解できないというか。

「そういや聞いてなかったけど、その点ってどんくらいの大きさだったんだ?」

 「うーん」と言いながら布瀬は親指と人差し指で輪っかを作り、それを大きくしたり小さくしたりし始めたので、どうやら記憶の中の濡れ跡と大きさ比べをしているらしかった。

「まぁ大体十円玉ぐらいかな」

 十円玉ぐらいの点が四つ……。


「――椅子か?」


 等間隔の点が四つあるのならば、それに該当するのは椅子以外にあるのか。否、ない。


「……確かに、椅子はあり得るな!」


 布瀬は自身の寝癖を引っ張りながらそう言った。

 その髪の毛は形状記憶されているのか、手を離した後、すごい勢いで同じ位置へと戻っていった。

 じゃあ一旦「椅子」と仮定したとして、一体そこになんの『意図』があるというのだろう。

 屋上に椅子を運び出す必要があった……?

 昼頃には雨が止んでいたことは確かだから、靴の裏が濡れるという事を承知でいけばまぁ出られるけど、出たから何なんだろう。

「水たまりができる……」

 布瀬がぽつりと呟いた。

「水たまり?」

「ほら水たまりって鏡みたいに反射するだろ? 屋上だったら反射して映るモノが空の景色しかない。それって結構良さそうな雰囲気だよな」

「まぁ、うん」

「って考えると、美術部とかだったら参考にしそう、とかはあるんじゃないか。例えば、屋上の真ん中辺りに椅子を置いて、そこに誰かモデルを座らせた可能性は? その場で描く……はまだしも、ぱっぱと写真を撮りさえすれば後からでもそれを見て描けるし」

 かなり鋭い案を落とす布瀬。

 なるほど、その考えには十分納得性がある。

 靴が濡れるのは、屋上に出る前に裸足になってしまえばいいだろうし、何なら最悪拭けばどうとでもなる。

 ただ、やはり問題は最初に戻るか。

「それをやるには、やっぱり時間が足りな過ぎると思う。お前がどんだけノロノロ歩いていたとしても、椅子を持っている二人組とすれ違いすらしないのは、やっぱりおかしいと思う」

「だよなぁ」

 椅子を持っていくのなんて、身体一つで向かうのとは訳が違う。

 それは体育祭の前日、椅子をグラウンドへと持ち運んだという過去の経験が大きな根拠としてあった。

「というかさー」

 布瀬はシャーペンをいじりながら口を開いた。

「どうした」


「話してて思ったんだけど、俺たちは考えが真面目過ぎるんじゃないか」


「真面目なのは良いことだろう」

「いや、真面目というよりも、〝優等生思考〟で物事を考えすぎじゃないかって話さ」

「優等生じゃないだろお前は」

「思考の話だよ! そもそもの考え方の話! 実際はどうでもいい」

 真面目過ぎた、というのは一体どういう意味でそうなのだろうか。


「俺達は〝昼休みになった瞬間〟にその行為が行われていたと思っているが、実際は〝三時間目の授業を抜け出した〟んじゃないのか?」


「抜け出した?」


 ……キーンコーン――


「もう十八時を回ったけど……この後、ファミレスに寄って課題を終わらせる作業のお供をしてくれるって……俺は信じている」

 余裕ぶってそんなことを言っているが、布瀬の瞳には懇願の念が透けて見えた。

 こうなることは想定の範囲内である。

「――はぁ、ここまで来たんだ。たまには思索にふけって、時間を無駄にするのも悪くはないさ」

 喧々(けんけん)諤々(がくがく)の話し合いの末、辿り着く結末がどこへ行くのかは知らない。

 でもまぁ、吉と出るか凶と出るかは後で分かることだ。

「じゃあ続きはファミレスで」

「了解」


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