表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

燃えない化石

レビュー執筆日:2021/8/2

●メロディが分かりやすく興味深い楽曲もあるものの、もう一皮剥け「直して」ほしいところも。


【収録曲】


1.アンドロメダ

2.ランドリー

3.レタス

4.マザーツリー

5.伝説的トリップ

6.魚の骨

7.胸を打つのは


 藍坊あおぼうの4作目となるミニアルバム。今作も彼らのミニアルバムでは恒例の「全7曲・約30分」という構成ですが、前作のミニアルバム『づくりの瞬間』と比べると、抽象的な歌詞とダ-クな雰囲気を見せる『伝説的トリップ』や明るいメロコア調の『胸を打つのは』のように、収録曲のバリエーションが少し増えたような印象を受けました(『S/Normally』の時も似たようなことを書きましたが)。


 個人的なベストトラックは4曲目の『マザーツリー』。メリハリのある曲展開と独特な節回し、「その涙と その涙が ちゃんと星座になるように」「君の母さんも そのまた母さんも そのまた母さんも」等といった印象に残る歌詞が特徴的で、壮大さと暖かさを兼ね備えた楽曲として上手く仕上げられているのではないでしょうか。


 ただ、アルバム全体を見渡すと、バンドとしての個性をそこまで強く放っているわけでもなく、彼らの過去のミニアルバムと同様に「なかなか良いけれど、絶賛までは行かない」という印象を受けてしまいます。メロディは相変わらず分かりやすいですし、『マザーツリー』のような曲を作れる辺りからも「よくあるギターロックバンド」に収まるような器ではないということは分かるのですが、個人的にはもう一皮剥ける……というよりもメジャー期の彼らのように剥け「直して」ほしいように感じられる作品でした。


評価:★★★★

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ