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6/9

Luno

レビュー執筆日:2021/7/26

●自主レーベルを立ち上げたのを機に、「大作」的な主義から距離を置いた印象が。


【収録曲】


1.ボトルシップ

2.うさぎとかめ

3.ステラー

4.メッセンジャーのむところ

5.すべてが終わった夜に

6.降車ボタンを押さなかったら

7.魔法以上が宿ってゆく

8.剥がれ落ちて水になれ

9.猫のヒゲ

10.バースデイイブ

11.存在とパン


 自主レーベルを立ち上げて初となる藍坊あおぼうのアルバム。先行シングルである『魔法以上が宿ってゆく』が個人的にはかなり良い出来だったので、今作のリリース前は結構期待していたのですが、実際に聴いた後の全体的な印象としては、「小さくまとまっているかな」という感じでした。


 といっても、「ファンタジックな点をのぞかせるメロディアスなギターロック」という作風自体が大きく変わったわけではありません。『すべてが終わった夜に』や先程挙げた『魔法以上が宿ってゆく』のように彼ららしい突き抜けたメロディを持った楽曲も収録されているのですが、その一方で、平凡なギターロックに終始している曲も少なくなく、全体的に「ドラマ性」が抑えられた感じで、私が好きな『ミズカネ』『ノクティルカ』『ココーノ』と比べると薄味な点が否めませんでした。


 ネガティブな言い方になってしまいましたが、アルバムとしては別に悪い作品ではありません。先程挙げた2曲のメロディは優れていると思いますし、歌詞に関しても、「感情」と「言葉」の関係性を描いた『うさぎとかめ』や人生をバスに例えた『降車ボタンを押さなかったら』のように興味深いテーマが結構見られます。もし彼らがデビューしたばかりの新人だとしたら「なかなか良いバンドだな」と思わせるくらいの出来にはなっていると思いますが、大手のレーベルを離れたのを機に良くも悪くも「大作」的な主義から距離を置いたように感じられるアルバムでした。


評価:★★★★

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