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2/9

ノクティルカ

レビュー執筆日:2021/7/17

●実験性は薄れたものの、センスのあるメロディから彼ららしさを感じられる一枚。


【収録曲】


1.天国からの手紙

2.イエロームーンチャイルド

3.生命のシンバル

4.花火計画

5.バク

6.夜はひらめく

7.エフィラ

8.メテフィラ

9.ホタル

10.涙がにじむ理由


 私が藍坊あおぼうをよく聴くきっかけとなった『ミズカネ』から約2年ぶりとなるアルバム。今作でも前作で思う存分繰り広げられていた突き抜けるほどのポップなメロディは健在ですし、「イエロームーンチャイルド」(イエロームーンチャイルド)や「優しくなりたい 強くもなりたい」(涙が滲む理由)のようにそういったメロディに上手く歌詞を乗せることによってしっかりと印象に残るフレーズを作り出しているように思えます。


 その中でも特に優れていると感じられたのが3曲目の『生命のシンバル』。1番のA・Bメロと2番のA・Bメロでメロディのオクターブを変えることによって上手くメリハリを付けており、サビの「彗星すいせいのように ゆらゆらゆれて 光れ」といった耳に残りやすいフレーズや幻想的なアレンジと相まって、非常にドラマチックな楽曲になっているのではないでしょうか。


 曲調に関しては、速いテンポのギターロックが中心となっており、実験的な要素は薄れ、前作に比べたらバリエーションは減っているように思えますが、その分、全10曲とやや少なめにまとまっていますし、途中で何度もリズムが変わる『バク』やゆったりとしたテンポの『夜はひらめく』『メテフィラ』のような曲も収録して上手くバランスをとっている印象を受けます。ただ、『夜はひらめく』はメロディがサザンオールスターズの『TSUNAMI』に酷似している点は否めませんが。


 このように少々引っ掛かる点はあるものの、全体的に見れば充分にセンスのあるメロディを聴ける作品になっているのではないでしょうか。前作とは少し違った形で彼らの魅力を堪能できたアルバムでした。


評価:★★★★★

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