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エッセイ

私は他人を嫌いになったことがない

 またブロックされてた。


 感想を書いたら、ブロックされていて書き込めなかった。


 お気に入りの作品もある、相互さんからである。


 そのことは別にいい。私が★1〜★5まで全部の評価をつけるのを嫌がられたのかもしれないし、私の主張が何かその方の気に障ったのかもしれない。感じ方は自由である。活動のしかたも自由である。



 でも、やっぱり、ショックは感じてしまう。



 嫌われてるな、という感じがしてしまう。



 正直私にはブロックするという気持ちが理解できない。よほど悪質なレベルでない限り、荒らしが相手でも私はこの機能を使うつもりはない。単に考え方の相違で、自分の目には荒らしに見えてしまっているだけなのかもしれないと思うからだ。ブロックをするということは、自分と同じ傾向の考え方をする人しか受け付けないということではないのだろうか。


 それでは人間が狭くなってしまうような気がする。私はなんでもかんでも肯定したい。




 私は他人を嫌いになった経験がない。もちろん苦手な人はいる。考え方の嫌いな人もいる。うるさい上に言うことにツッコミどころ満載な上司からは逃げたいし、私を殺したがってる人がいるならソイツとは仲良くしたくはない。


 しかし、他人の考え方を嫌いになることはあっても、その考え方をする人を嫌いになることは出来ない。


 世界で一番比較的嫌いな人間といえば父親だと答えるが、里帰りするたびにお土産を持って帰り、笑顔で会話をするし、音楽の趣味が似ているので、一緒にCDを聴いたりする。彼に暴力をふるわれ、母を泣かせた過去に憎しみはあるが、今の彼はだいぶん丸くなった。笑顔も見せてくれるようになった。何より私にそっくりだ。



 私がおかしいんだろうか。その人の考え方とか、生き方、して来たことが嫌いだからといっても、その人がもし話しかけて来たら笑顔で答えることが出来る。


 どんなに嫌いなことを言う人でも、好きなことを言うことだってたまにはある。


 自分に害を最近なした人に対しては当然の態度としてゴキブリを見るような目をしてあげるが、ほとぼりが冷めたらこちらから話しかけたりもする。ずっと険悪なままではこっちも居心地が悪い。


 一人の人は複雑な組み合わせで出来ているのだから、そんな複雑なものをまとめて嫌いと言えるスキルは私にはない。




 会社でみんなから嫌われているおじさんがいる。


 統合失調症っぽい感じの人で、とにかく変な話をしつこくしつこくするのだ。仕事のしかたも独特で、要領が悪い。


 話しかけられるなりバカにするような目で無視する人が多い。確かにうざいとは思う。


 でも一生懸命仕事はしている。必要以上にきっちりしすぎていて嫌われるところもあるし、話が要領を得ず長すぎるので疲れるところもあるが、こちらが適当なところで話を切り上げてあげれば害はない。


 みんなははっきり嫌っているが、私は嫌いではない。聞く話にはたまに面白いものもあるし、ユニークなキャラだと思う。


 おじさんのほうは私のことを『仕事が雑なやつ』と思ってバカにしているようではあるが(笑)




 とりあえず、ブロックされているとそのおじさんになった気分になる。


 もちろんブロックするのは自由だが、こんな気分にさせられる相手のことはわかっているんだろうか? と思ってしまう。


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― 新着の感想 ―
「こんな気分にさせ」るためにブロックしたのですし、それは貴女もわかってて本作を書いたのでしょう 黙っておけばよいものを文字にしてしまうほどの激情を押さえられなかったのでしょう そんな人間臭い人を、私は…
[一言] 正直な感想書いてしまえば、なるほどこれは嫌われるわって所ですね。嫌いになった事無いのかもしれないけど呪ってるでしょ、陰険すぎ。
[一言] そもそも自分が気に入らないならミュートで十分な話。 ブロックって言うのは自分が気に入らないからほかの読者も気いらないはずだって言う結構下劣な思考だからあまり好きじゃない。 ほかの読者にとって…
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