第749話
ちょっと生々しい表現があるので、苦手な方は下から5行だけ読めばOK。
今回の話は実際にオカマやオナベの方、すごく頭の良い地位も先生方、俺が入院中実際に脚を切り落とした方などの話と、ネットで調べた結果を合わせてまとめたもの。
バドガールのいるバーで、先生方とこんな話を7時間近くもした思い出(笑)
30年以上も前の話なので、今では見解が違う可能性もあるので要注意。
「なぜこんなことに。サンもいないというのに、これどうなさるつもりですの?」
「中身が男なら、女も立ったまま出来るんじゃないかなって思ったんだよ・・・こんなに溜め込んでるだなんて思ってなかったし、出そうな感じもしてなかったんだ・・・」
悪臭漂う浴場。
ナナの身体のドモンは立ちションをしようとして、踏ん張りすぎたのだ。あとは察していただく他ない。
シンシアに『女の幸せ』のほんの入口程度を覗かせてもらい、頭と体が制御不能になるほどの快楽をドモンは味わった。
『女性は男性の6~7倍の快感を得る』という俗説があるが、それが大げさではないと知りドモンは上機嫌。
そしてそのお礼にと、汗を流して体を綺麗にするついでに『立ちション』を披露しようとしたが、その結果違うものも披露してしまったのだ。
「・・・まだ出そうなんだけど・・・」
「そこまでしてしまったならば、あとはもう野となれ山となれですわ。全部出してスッキリなさってくださいまし」
「だよな?じゃあ行くぞ!」
「御主人様!奥様が!」「ドモン~苦しいよ~」「失礼いたします!奥様が一大事でして!」「ドモンいる?ナナが大変だってさ!開けるよ!」
「え?ちょ待て」
両開きの浴場のドアをバーンと開けて慌てて飛び込んできた、サンとドモンの身体のナナと侍女とケーコ。
決定的瞬間をはっきり見てしまい、全員の時が止まる。
「酷いよ!酷いじゃないドモン!ウゥゥ~!!あんなのを見られたなんて、私もうおしまいよ!!」四つん這いで床を叩きながら泣きじゃくるドモン・・・の格好をしたナナ。
「悪かったよ恥かかせて・・・というかナナの姿で恥をかいちまって」
「ナナが立ったままクププ・・・ハァ~涙出る。せめて座んなさいよプフッ!」涙がちょちょぎれるほど笑うケーコ。
「うわぁぁん!恥ずかしすぎるぅぅぅ!」「おいケーコやめろって!それより何だったんだ結局」
ヤレヤレと裸のまま胡座をかいたドモン。
それはそれでナナは恥ずかしいけれど、とりあえずサンと侍女は色々片付け中でこっちを見てなかったのがせめてもの救い。
「そうそう!おしっこよ!どうやっても出せなくてお腹がパンパンで。なのに漏れる気配もないし」
「え?そんなになったら普通に出せるだろ??」
「だから出ないんだってば!どうしたらいいか教えてよ!」
「じゃあほら見せてみろ。サン、悪いけどまたここ汚すぞ」「ハイ!」
皆が注目している中、ドモンの姿をしたナナのズボンとパンツを下ろすドモン。
嫌な予感はしていたけれど、予想通りナニかが元気なままであった。
「いつも通りに座れば出るかなと思ったんだけど、こんなだから出口が上を向いちゃってるし、しかたなく立ったまましようとして、体の力を緩めても出ないの」
「そりゃこんな状態じゃ出にくいからな。下半身に集中して、余程腹に力を込めないと出ないぞ」
「下半身に集中??どこよそれ」
「だからこの先の方というか・・・腹に力を入れつつ、先の方を少し弛めながらおしっこを押し出すように」
「わかんないわかんない!どうしたらいいの!」
もし映画やアニメのように男女が入れ替わったりした場合、一番初めにぶつかる問題は、この排泄行為だと言われている。
それほど男女の身体の仕組みは違っていて、身体がそれに慣れるまで、想像以上時間がかかるとのこと。
第二にメンタルコントロールが上手く行かず、身体が異常な反応をしてしまうと考えられている。
実際にあるものがいきなり無くなった時、例えば糖尿病などで足を切断せざる得なかった場合などの時、まるでそこにまだ足が存在しているかの如く、痒みや痛みを感じてしまうのだ。
当然ないはずのものが突然身体に現れると、やはりコントロールが効かなくなる。
ただでさえ体の重心の位置が男女で違いがあるというのに、突然胸にオモリが付けばドモンのように転んでしまう。
実際豊胸手術で結果を急いて無茶なことをすると、しばらくフラフラして歩くこともままならなくなる。
そして一番の大変な問題は、男性器がもし女性に付いた場合だ。
犬や猫の尻尾がもし自分に突然付いた場合、どこにどう力を入れたら自由に動かせるのかはすぐにわからないだろう。
それだけでも大変なのに、排泄のコントロールや性欲のコントロールまで一度に行わなければならなくなると、男性の身体を持った女性は脳がパンクするほど混乱するのではないか?と。
性欲のコントロールに去勢することで効果があるのは分かっているが、今回はその反対なのだ。
もちろんあくまで推測ではあるが、今回それが少し証明された形。
「仕方ねぇな。俺がその・・・それスッキリさせてやるから、まずはその状態をなんとかしろ。それで出やすくなるはずだから。実はスッキリした直後はおしっこしちゃ駄目らしいけど、そのまま膀胱炎になるよりはマシだろう」
「わかった」
「元々俺の体だ。どこが気持ちいいか俺が一番知っ・・・おい待て!そうじゃない!違っ・・・」
「ハァハァ・・・私ってばなんてスケベな身体してるの」
ドモンは本当の女の喜びと、男に犯される恐怖を知った。
確かに前にナナが言っていた通り、体を捻り、抵抗して逃げることも出来るが、それは男が暴力を使わない場合のみ。
切羽詰まっているナナと、狂ったように悶絶するドモンの様子に心を奪われた女性陣により、ドモンは無理やり押さえつけられ、事は終わった。
ドモンは床に倒れぐったりしつつ、今更ながら女性を大切に扱おうと誓った。
「こ、こうかしら?」ナナ、皆に見つめられながら放水開始。
「奥様お上手です!」「ねえナナ、どんな感じ?最後に振るのよ。やり方わかる?」「最後にお尻を閉じるようにすると出し切れると言ってましたわね」「あ、あの・・・しっかり剥いて欲しいとのことです・・・」
「フゥ・・・体の前の方でおしっこが体を通り抜ける感覚なんて、もう一生味わうことはないでしょうね」
「なんだか羨ましい気持ちもありますわ」「ご立派です奥様!凛々しいです!」
「そんなに褒められてもなんにも出ないわよ~。ん?今なら出せるっちゃ出せるわね。誰かスケベしたい人いる~?」
「・・・」「・・・」「・・・」「・・・」
中身はナナなので遠慮はいらない。スッと小さく右手を上げた女性達。
だがスッキリしたところで身体の痛みが突如ぶり返し、残念ながらそれは中止。
ナナはナナでドモンの大変さを知り、ドモンには優しく、そして多少スケベなイタズラも許してあげようと心に誓った。
そうこうしてる内に、ドモンとナナは国王に呼び出された。
会議室へ通されると、謝罪及び休戦協定を結びにきた多国籍軍の代表レベルの者達がズラリ。
「そなたがドモン殿かな?」
「そうよ。私がドモンよ」
そう返事をしたドモンの姿をしたナナは、随分と得意気な顔をしていた。