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第662話

「きゃああ!いたぁぁい!!!」リング外へ転がり落ちたナナ。

「出ていきなさい!!キャ!!」審判であるシンシアもコーナーポストまで投げ飛ばされた。


ひとりリングに取り残されたサンは、謎の覆面レスラーにより何度も踏みつけられ、観客達も大パニック。


「あぁ~っと!!次の試合に出場予定のスーパーストロングウーマン選手がリング上に現れ、大暴れだぁぁ!!」

「何だあの覆面女は!!」


放送席で立ち上がる、実況のドモンと解説の審判長。

特に今まで厳正なる審判を行ってきた審判長は、謎の覆面レスラーに対し、リングの上に今にも飛び込もうとするほどの大激怒。


「お前、ミレイだろ!!」と指を差す審判長。

「な、何を言ってるのかちょっとわかりませんね」ドモンはそっと着席。


カンカンカンとゴングが鳴らされ試合の終わりを告げたものの、ミレイ、いやスーパーストロングウーマンの攻撃は止まず。

更には鞭を持ったアーサー・・・ではなく、謎の男性覆面レスラーまで現れ、ナナやシンシアを痛めつけた。


「もう少し臀部の辺りをしっかりとお叩きくださいまし!」痛がるフリをしながらお尻を突き出すシンシア。

「そ、それはまずいよ。跡が残ってしまったらドモンさんにも悪いし」

「何をなまっちょろいこと言ってんのよコノヤロー!こっちは毎日ドモンに引っ叩かれて喜んでんのよバカヤロー!」ホラホラとお尻を振るナナ。

「ナナさん、入り込み過ぎだってば・・・オラオラオラ~!」


フワフワで柔らか素材の鞭を振り下ろしながら、男性覆面レスラーも迫真の演技。

サンは踏みつけられながらドモンの方を見つめ、「御主人様・・・」と恍惚とした表情。一体ドモンに何を求めているのか?


「こ、これはもう収拾がつきません!!誰か!誰か止めてくれる者はいないのか?!」

「今すぐに私が!」

「審判長はお座り下さい」

「なぜだ?!」


「審判長どうにかしてくれ!」という観客の声に飛び出しそうになった審判長を、サラッと止めるドモン。

ここで出て行かれれば、全ては台無しである。


「あーっと!たまらずマキ・ウェダー選手も飛び出してまいりました!」ドモンも無理やりヒートアップ。

「なんだ?そのマキというのは??」リングは大変な事になっているというのに、自分の娘の名前に変なのがくっついていて、つい声を上げた審判長。

「プロレスってのはそういうもんだから気にすんな。どうせならもうひとりとペアを組んで、ビューティーなんちゃらで売り出そうかと思ってたくらいだ」

「何のことだ?それよりもあのままではウェダーが!」


走って現れたウェダーは、まずはリング下で暴れている男性覆面レスラー、つまりアーサーにロンダートからの派手な超高度ドロップキックをいきなりお見舞い。

ドモンによって教えられたドロップキックを、自分なりに改良したものだ。


当然パンクラチオンにはそんな派手な技はないし、そんな無駄なことはしない。

だからこそ六万人の観客の心を一発で鷲掴みにした。あの審判長をもだ。


覆面アーサーはこれまた派手に吹っ飛び、お尻がすごくハミ出たあまりにも恥ずかしすぎる競泳水着を着た覆面女性マネージャーに連れられ、競技場裏に去っていった。

この水着を渡された時のソフィアの怒りを鎮めるのに、アーサーは三日かかった。


「うおおお!!!」「いいぞ!!!」「そっちのちっこい奴も助けろ!」「格好いい!!」大騒ぎの観客達。

「ウェダーよ急げ!向こうもだ!お前の正義を示してやるのだ!!」


リング上を指差し審判長も大興奮。

当然ウェダーも声援に応えるようにリング上に転がり込み、サンを踏みつけているスーパーストロングウーマンにローリングソバット。

だがその攻撃はあっさり受け止められてしまい、左手一本でコーナーポストまでウェダーは吹き飛ばされてしまった。


「華麗な飛び後ろ回し蹴り、ローリングソバットを放ったマキ・ウェダー選手でしたが、スーパーストロングウーマンの剛腕により跳ね除けられてしまいましたぁ!ウェダー選手はぐったりとしたまま動けません!!」

「ウェ、ウェダー!!くそ!もう辛抱できぬ!!」

「親父!姉貴の晴れ舞台だぞ!父親がそれを汚す気か!!」

「ぐぬぬ・・・ウェダー・・・ウェダー!!」


解説席から飛び出しかけた審判長を、全力で止めたライデン。こんな時のためにドモンが頼んでおいた。

ライデンは涙を浮かべて取り乱している父親の姿を初めて見た。


観客も当然同じようにヒートアップ。

そもそもここまでベビーとヒール、つまり善と悪がはっきりと分かれた闘いを、今まで見たことがなかったのだ。

観客達のあまりの興奮具合に、ドモンも流石にびっくり。


「スーパーストロングウーマン選手!今度はウェダー選手に標的を変えて、顔を踏みつけるように顔面蹴りぃ!!一発!二発!止まらない止まらない!!」

「やめろぉ!」「もう見てらんないよ!」「誰か試合を止めさせて!」「死んでるぞもうあれ・・・」


「おっと!ここで場外にいたオッパイダー選手がウェダー選手に覆いかぶさって庇い始めました!今度はオッパイダー選手のデカケツを踏みつけ始めたミレ・・スーパーストロングウーマン選手!容赦しません!!」

「ちょ、ナナどいて・・・わっぷ・・・胸で息が吸えない・・・くるし」

「そんな事言ったって仕方ないじゃない!あん!ちょっと先っぽ吸わないでよ!」


ナナの片乳に顔を突っ込み呼吸しようとするも、違うものを思いっきり吸い込んでしまったウェダー。

ふたりは思わぬところで思わぬダメージを受けた。


「ウェダー選手もオッパイダー選手もこれは苦しそうだ!オッパイダー選手はたまらずリングの外へ脱出!代わりに復活したプリティーサン選手がウェダー選手に覆いかぶさりました!これならウェダー選手も苦しくはないでしょう」

「どういう意味ですか!御主人様のバカぁ!」


大騒ぎの観客達にはリング上の会話は聞こえず、ウェダーとサンのピンチにやきもき。

レフェリーであるシンシアも戻ってきてゴングを要求し、カンカンと何度も鳴らしたものの、スーパーストロングウーマンは聞く耳持たずで、もうどうにもならない状況。


ウェダーは体を入れ替えるようにコーナーでうずくまるふたりを庇って、スーパーストロングウーマンの前に仁王立ちになったが、逆水平チョップ一発でマットに沈んだ。





書きかけでPCをスリープしたらスリープになってなくて、結局強制終了。

書いた小説が消えガックリ・・・それでも頑張ったよ俺(笑)



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