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第659話

「え?!お前、ちょ・・・一旦服と下着脱いで、そのデカい胸を上か横かどっかにやってくれよ。体が斜めになるし力も入らねぇ」

「イヤよ!どうして私が裸になって、わざわざおっぱいどっかにやらなきゃならないのよ」

「・・・・」「・・・・」「・・・・」「・・・・」


ドモンの体はナナの胸に押され、自然と左側の方に傾いてしまい、全く技がかけられない。

それどころかフンフンと自分の胸を突き出したナナに、ドモンの右脚までも拗られてしまう始末。ドモンの膝と膝とがゴツゴツとぶつかった。


「イタタ・・・なんて体だよ!同じ人間とは思えねぇ!柔らかいくせに跳ね返してきやがる」

「えへへ~あんたのナニかは随分と固くなってきてるみたいけど?ドモンが自分からお股に私の腕を挟んだんだからね?恨みっこなしよ?こうなった時の男の弱点教えたげるわ!」

「イッ?!イテテバカ!肘をどけろ!!!折れちまうって!!!俺のチン・・・」

「ここが元気な時にやられたら嫌なこと、今までドモンがたっくさん教えてくれたもんねー?」


うっかり元気になってしまったナニかを、尖らせた右肘に体重をかけながら、ナナがグリグリと潰していく。

もちろん三割程度の力ではあるけれど、いつでもドモンを大悶絶させることが出来る状況。それに対しドモンはあっさりと降参した。

くだらないやり取りに皆ため息を吐きつつ、場は笑い声に包まれる。


だがナナが行った防御方法は、実は革新的な防御方法でもあった。そして攻撃方法も。


その特徴的な体型を大いに利用し、闘いを優位に進める。

相手を捻り潰すためだけのものではない、自身を守るためでもある肉体。


それこそがその弟が目指していた、体型を生かした新たな戦闘スタイルである。


「フン!ドモン殿は不運であったな。あの胸では技との相性が悪すぎる」と、ドモンの代わりに言い訳をした審判長。

「・・・相変わらず親父はわかってないな。あれは不運なんかじゃない。はじめから自分の体型を利用することを考えて、あの戦いを挑んだんだ。あの体型そのものが武器だし鎧なんだよ」


「何だライデン、まるでお前もそのだらしのない身体が、闘いのためだと言わんばかりだな。私に勝ったこともないくせに」

「体当たりで相手を弾き飛ばすことは出来ても、そのまま技をかけたりトドメを刺すことが出来ないから、いつも負けてばかりだもんね、あんたは。だからあんたの試合は客が入らないのよ」と姉はヤレヤレのポーズ。


弟の名はライデン。審判長の息子だ。

姉はそんな弟をバカにしていたが、可愛がってもいた。


「姉貴だってみんなに笑われてるじゃないか。闘技場に乱入してきた酔っ払いのオッサンに絡まれて、すぐ逃げ帰った弱虫のくせに。あれから客の入りも減ったって言うぜ?」

「あんなのもう相手にしたくないもの。大体男なんて何でも力付くで女をどうにかしようとして!私が前にどんな目にあったか知ってるでしょう?!」

「ウェダー、もういい。お前が悲しめば、お前に救われた者も悲しむであろう」普段厳しい審判長も、この時ばかりは親の顔。

「女が正義の味方の真似事したのが間違いだったのよ!うぅぅ・・・」


姉の名はウェダー。元々は性格も明るく、正義感の強い女性だった。

体格は小柄だが、そこは格闘一家の血を引く者でもあり、そこらの男には負けないくらい体を鍛えていた。


ある日街の路地裏で、酔っ払いに絡まれていた女性達を救い出すべく自ら飛び込んでいったが、格闘技ではない、単純な男の力で両手首を掴まれ組み伏せられた。

上半身に馬乗りになられた後は、どんな技を繰り広げようと、まるで鉄で出来た拘束具に拘束されたように動けず、ただ恐怖に震えた。


そこに更に現れた酔っぱらい達によって、ウェダーは裸にされ弄ばれることになった。

貞操を奪われる寸前のところで、救い出した女性達が助けを呼んできたため一線は越えずに済んだが、心に負った傷は簡単に治すことが出来ないほど深いものとなってしまったのだ。


「・・・男ってズルい」


大の字に押さえつけられながら、男達に服や下着を剥ぎ取られていた時、涙を堪え、精一杯の強がりを見せようとして発した言葉。

その時の言葉も、ウェダーの心に深く深く刻まれている。



「さあほらサン!今よ!」「約束ですものねドモン様。仕方のないことですわ」二人がかりでドモンを大の字に押さえつけたナナとシンシア。

「は、はい!」スルスルとドモンのズボンとパンツを下ろしたサン。


「やめろ!やめろぉぉぉ!!みんな見てるのにぃぃ!!」ドモンは三人に足を持ち上げられ、赤ちゃんのおむつ替えのようなポーズに。

「やだドモン!まだ元気なままじゃない!まあズボンがモッコリ膨らんでたからわかってたけどね。男の人って興奮してるとすぐバレちゃうから大変ねぇプププ」悪い笑いをしたナナ。

「クソ!女ってズルい!ナナだって絶対今湿っ・・・てぇんっ?!サン待って!いきなりそんな奥まで塗らなくても~ほほほほぉぉぉ!ゆ、指クリンクリンしたら駄目だってば!!降参するからぁ!!」


ドモンは痔の薬をたっぷりと塗られた。悪魔のような笑顔のサンの手によって。

痔の痛みがなければ、危うくここにいた百名近くに、ナニかが爆発する瞬間を見られていたかもしれない。


「や、やめなさいあなた達!降参するって言ってるじゃないの!折角降参することを認められたんだから、それを無下にしないの!」


トラウマが蘇り、思わず止めに入るウェダー。

審判長より正式に決められた、試合での降参の件について新たな発表をする役目をウェダーは担っていたが、まさかこんな形で発表することになるとは思いもしなかった。


元気な下半身を丸出しのまま、ドモンはようやく解放された。

そっと下着を大事な部分にかけて、シンシアはそそくさと逃げていったが、色々とバレバレである。


「さっきちらっと話は聞いてたけど、こいつが息子か?お前に勝てないって言うけど、上がる土俵が違えばそう悪くはない勝負すると思うぞ?」むっくりと起き上がったドモン。

「土俵・・?とは一体何の話だ。何にせよ、こんな息子に私は負けはせん」と審判長。


「ちょ、ちょっとあなた!!その汚らしいものをしまいなさい!!いやらしい!蹴り潰すわよ!」真っ赤な顔で目をそらしたウェダー。

「御主人様は汚くありません。毎朝サンや奥様がキレイにしていますし。ほら先の方や裏側もツヤツヤで」


どうやらサンはドモンが汚らしいと言われたのが許せなかったらしく、少しだけ理性を失ってしまった様子。

「皆様よくご覧ください」とドモンのナニかをつまんで見せつけ、女性達の悲鳴を誘った。





更新が本気で滞ってしまって申し訳ない。

PCが手元にない状況だったり、忙しかったり遊びに行ったりで。

明後日にはまた岩見沢の方へ・・・


せめてスマホ使って小説のストックでも溜められりゃ良いんだけど、いよいよ老眼がヤバくて(笑)

買った雑誌も見えねぇし、どうなってんだ急に。




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