前回生かしてピー使ったけどダメっすかー
「すみませーん、ここで助っ人頼めるって聞いてきたんですけどー」
「あー、なるほどー、お客さんっすねー」
そういうと扉の方へ行き麻美が言った。
「あー、ス◯ット団なら違う部室っすよー」
「部室どころか、作品が違うから!」
「空間越えなきゃいけないから!」
普段、麻美はめんどくさいので依頼の対応などは決してしない。なのに今回に限っておかしいと思ったら、久しぶりの依頼者を追い払おうとしていた。
「前回生かして◯使ったけどダメっすかー」
「難しいっすね著作権」
「ツッコンでるのそこじゃないから!」
「でも、ここなんかよりあっちの方がずっと優秀ですしー」
「そういう問題じゃないから!あっちには…」
「あの‼︎」
いつも通り俺と麻美が口論していると少女が仲裁するように叫んだ。
「実は私、時空を超えてきました‼︎」
彼女の衝撃すぎる告白に部室は静まり返った。そして、数秒後に美希先輩が動いた。
「えーと、貴方お名前は?」
「時翔 翔子です」
「そうね、ならあだ名はタイムリープ翔子ちゃんですね」
「本名より長くなってますよ美希先輩」
「タイムリープ翔子…」
つけてもらったあだ名は気に入ったみたいだ。
「それでですね翔子さん…」
「自分でつけといて読んであげないんかい⁉︎」と心で突っ込みつつ様子を見ていた。
「時空を超えてきたとはどのような意味なのですか?」
「皆さんはタイムリープって知ってますか?」
「存じ上げています」
だいたいこの流れでタイムリープと来たら、時をかけるあれしか無いだろう。先輩もわかってたからあんな名前をつけたのかと思い、先輩の方をみると満面の笑みだった。さすが、やる時はやる人だ、麻美とは出来が違うな。
「実は昨日この映画を見ていたら…」
「卵の呪いにかかってしまって…」
そっちかー!卵の呪いかー!叫びたがってる方かー!
叫びたい気持ちを心に仕舞い先輩の方を見てみると、
先輩は燃え尽きたていた…ボクサーに負けないくらい真っ白で立っていた。
「卵を食べるとお腹が痛く…」
「翔子さん、こちらへ」
そういうと扉の方へ行き先輩が言った。
「奉仕◯はですね。そこを左に…」
「先輩‼︎諦めないで‼︎」