(3)美優ファーストコンタクト
一限が終わり、休み時間。みんなが緊張し、沈黙しているなかで、一人俺は美優さんに抗議した。
「ひどいじゃないか!勝手に人を副級長にして!」
すると美優さん…
「いいじゃない。どうせあんた、どこにも入る気なかったんでしょ?」
「というか、なんで俺なんだよ!他にもいるだろ!適任そうな奴が!」
「たまたまあんたが隣にいたから。」
「理由はそれだけかよ!」
「いいでしょ。別に。あっそうだ。あんた名前何だっけ?」
「え?俺は瀬渡 廣だけど…。というかさっき自己紹介したよな?聞いてなかったのかよ!」
「ふ〜ん。名前も体格も貧弱そうね。」
「悪かったな。貧弱そうで。」
「じゃあ私、あんたの事名前で呼び捨てにするから。あんたも私の名前を呼び捨てにしなさい。さん付けで呼んだら殺すわよ?」
何なんだーーーーー!!
この悲惨な状況はーー!
なんでいきなりこんなことに?初対面なんだぞ。
「名前で呼び捨てなんてできるわけ…」
「なにか反論でも?」
「いいえ。なんでもないです。美優。」
美優はそれでいいのよ的な目で俺を見た後、どこかに行ってしまった。
本当に何なんだ。
この状況は…………。
この状況が嬉しい奴は俺の携帯に連絡しろ!
代わってやるから。
と、どこかにあった様な感じでつっこんでみても、副級長になった事態はなにも変わらないので、俺は自分の席で小さくうなだれた。はあ〜、初日からこれじゃあ先が思いやられるじゃないか…。
こんな状況になってみたい方はどうぞご連絡を。