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(2)委員会決め

そんなこんなで中学校に着いた。堅人はまだ空想に浸っている。

「緊張感のない奴。」

俺が言った嫌みにも無反応だった。

俺達のクラスは一組で、生徒玄関から最も近いクラスだ。教室に入ると知らない奴ばっかりだった。まあ、当たり前か。友達はこれから増やせばいい。

自分の席(一番後ろだった)に行くとすでに隣の席には人がいた。

女子だった。

ちらっと顔を見た瞬間、俺はドキッとした。なぜってその女子は普通じゃ考えられないぐらいかわいかったのだ!!!

何とな〜くおとなしそうなイメージで思わず見とれてしまう…。次の瞬間に俺は、はっと我に帰る。いかんいかん。これじゃ堅人と同じだ。それから俺は隣をなるべく見ないようにし、朝の会が始まるのを待った。


担任の先生が来て、

「おはようございます」と全員で言う。そして先生から自己紹介をされた。

「一年一組の担任の今井です。私はこのクラスをほかのクラスに負けないくらいエレガントなクラスにしたいと思っています。一年間よろしくお願いします。」うわぁ…。エレガントってなんだよ…。疑問が尽きぬまま副任の自己紹介に入る…

「副任の古川です。皆さんと一緒に楽しく勉強したり、遊んだり出来たらいいなと思ってます。どうぞよろしくお願いします。」

こっちの先生のほうがまともだな…。そういう第一印象を受け、先生の話に集中する…

まず、一人ずつ自己紹介をした。(隣の美少女は竹原 美優という名前だった。想像通り、活発な方ではないようだ)その後、委員会の委員を決めることになった。

図書やら安全やらいろいろあったが、みんな立候補で決まったので俺は別にどこにも入らなくてもいいやと思っていた。

しかし最後の級長と副が決まらないようである。

そりゃそうだ。そんなのに入りたがる奴はそうとうな目立ちたがり屋か、やる気のある奴じゃないと…

「は〜い!私達がやりま〜す。」

おお!美優さんが立候補したぞ。おとなしそうだからこんなのには向いてないように感じたのだが…。

ん?ちょっと待てよ?

私達ってのはどういう意味だ?そう思ってよく見ると俺の左手が美優さんによって高々と挙げさせられているではないか!

「ちょっと待てよ!俺はやる気なんか…」

と言いかけた瞬間…

「なんか文句ある?」

美優さんにすごく恐い目付きで睨まれた。

あれ?なんかさっきと雰囲気が違うような?

「じゃあ級長は美優さん、副は廣くんにお願いしよう。みんな拍手〜。」

パチパチパチパチ〜って、おいっ、勝手に決めるな!でも黒板に名前書かれちゃったし、なんか美優さんの視線が断るなって言ってるし、初日から俺ピーンチ!

なんだかわからないうちに副級長にされてしまった。

あらら〜、勝手に決められてしまいました。この後どうなっちゃうんでしょう?

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