(19)課題クリアに向けて〜3
お久しぶりでございます。こにゃんくんです。更新が遅いのは、大部分が筆者の妄想によるものだからです。話が浮かばない時は書けないのです。すいません。今回はマサルっち君はお休みです。キャラ紹介をしたいと思います。白川千子さんです。では、本文をどうぞ。
電車に乗ってからも世間話にもならないようなどうでもいい話を続けた。
なんか塾の話もした気がする。
美優は行ってないらしい。
…
そんなこんなで海に着いた。これから写真を撮るわけなのだが、まだ太陽さんは『ちょっと疲れたっぽいかな』
程度にしか沈んでおらず、まだ夕日とは言いがたい位だった。
表現がわかりにくいという人は、〔まだ空がぎりぎり赤くなってない〕とでも言っておこうか。
なので、俺と美優は太陽が沈むまで写真を撮るポイントを探すことにした。
二人で海辺を歩く。
美優は話し疲れたのか、話のネタがつきたのかわからないが話し掛けてこなくなった。
ザザー、ザザー、ザー
波の音が聞こえてくる。他にはうみねこがニャアニャア鳴いているだけである。
なんというか変な気分である。別にデートとかそんなんじゃないのに、なんか、こう、なんだかなあ。
「ここにしましょ。」
美優がそう言って突然止まったので慌てて立ち止まる。
「なにボーッとしてんのよ。」
「考え事してたんだよ。別にいいだろ。」
「ふん、何考えてたんだか。」
確かに変な妄想してましたけど…。
「まあいいわ。とりあえず写真撮りましょ。」
いつのまにやら空は紅く染まり、ちょうどいい頃合いになっていた。
美優がテトラポッドに登って写真を撮ろうとしていたので、慌て止める。
「おい、危ないぞ。」
「大丈夫、平気よ。キャッ!」
案の定落ちそうになったので、肩を支える。
「だから言わんこっちゃない。」
「あ、ありがとう。」
美優の顔が赤い。
多分、夕日のせいだろう。
「早く撮ろうぜ。」
何枚か写真を撮る。
まあこれくらいあれば後で困らないだろう。
その時、突然美優に襟首を捕まれた。
「ちょ、なにを…?。」
「いいから笑いなさい。」そして目の前に携帯が現れ、シャッターの音がした。カシャ
「後で送るから。」
撮った写真を保存しながら美優が言う。
「いいでしょ?」
「いや別にかまわんが…。」
なんでこんなことをするんだ?
記念撮影じゃあるまいし。
「写真は撮れたし、さっさと帰りましょ。」
「そうするか。って走るなよ。おーい、待て!」
走って行ってしまった美優を追いかけながらまた俺は変な気分になっていた…。
この小説の女性登場人物において一番の常識人。しかも、アニメの話にまでついていける超人であり、ほとんどの話題は理解できる。美人。性格も良く、笑っている時は微笑んでいると言った方がいいくらいおしとやか。大抵の男子はその微笑みにイチコロである。その反面、言いたい事はサラっと口に出してしまうので、本人が知らないうちに場の空気が悪くなることもしばしば。両親はまだ彼女が小さい頃に亡くしており、今は母方の祖父の家に住んでいる。二組副級長。