(16)なんかあったのか?
今回はちょっと長いです。話をきろうとしたらきれませんでした。さて、今まで書いてきた登場人物紹介ですが、しばらくはお休みになります。別にネタがきれてはいないので、ご安心を。そのかわり、細かい設定を書いていきたいと思います。後書き専用キャラもいますので、可愛がってやってください。では、本文をどうぞ。
その日の塾で…
「いいないいな〜。
ひろだけ女子とデートかよ。」
予想通り、堅人にうらやましがられていた!
「そんなにいいのか?
女子と一緒なのが。しかもデートじゃないし。」
女子が苦手な俺にとっては大問題なんだが…。
「いいに決まってるだろ〜。むしろ良くないと考える奴がおかしい。」
…
どうやら聞く相手を間違えたようだ。
今日は家の用事だとかなんとかで浩樹がいない。
一人で堅人の相手をするのは疲れる…。
「いいないいないいな。」
…
まだ言ってるし。
こんな奴はほっといて勉強しよ。
俺はプリントをやり始めた。今日は理科だ。
カリカリカリカリ…
カリカリ………カリカリ
シャーペンを走らせる手は止まらない。
理科は得意なのです。
ヤバいのです〜。
(※ひろです)
堅人は地理をやっている。ちなみにこいつの趣味は、国の名前を覚えることで、しょっちゅうノートに国旗が書いてある。
今も地理のプリントにわけのわからん記号を組み合わせた国旗を書いている。
そんなことして何が楽しいんだか。
社会が壊滅的にダメな俺は理解できない趣味である。
ガラガラッ
突然ドアの開く音がした。見ると女子が一人、入ってくるところだった。
?
なんか見覚えがあるような気がするのはきのせいだろうか。
そう思って見ていたら視線を感じたのか、その女子がこっちを見た。
そして迷わず俺のところに来て…
「お久しぶりですわね。
ひろ。」
「文子!!!」
なんと!
その女子の正体は腐女子の文子だった!
「どうしてそんなに驚いていらっしゃるのです?」
「だってさあ、
お前、眼鏡かけてるから。わかんなかったぞ。」
「ああ、ちょっとこの前の検診で引っ掛かっただけですわ。」
そういや眼科検診なんていう面倒臭いのがあったな。
「まさかこのあたくしがCをとるなんて思いませんでしたわ。」
「なんでそんなに視力が落ちたんだ?」
「それがわかれば苦労しませんわ?」
まあそりゃあそうか。
さて、今の会話は全て俺と文子の間で交わされた。
何故か知らんが堅人は黙ったままであった。
それからプリントをやっている間もしゃべらない。
文子もだ。
なんか空気が悪い。
しかも、その二人の間だけ。近くに換気扇を付けてやりたいくらい嫌な空気である。
なんかあったのか、この二人。
ケンカしたなら早めに仲直りして欲しいが…。
結局塾が終わるまで二人が話すことはなかった…。
イェーイ!のってるか〜い今回の後書きからこの小説の設定をお伝えすることになった「マサルっち君」だどうぞよろしく〜。さて突然だがまずひろ達が通ってる中学校の説明からいくぜ〜。この中学校は本編では名前が明かされていないが、「高新中学校」っていうらしいぜ。全校約800人でひろ達が済んでいる地域で一番でかい中学校だ。でかけりゃいいってもんじゃないと思うがね、俺は。んでこの中学校はかなりの進学校で、勉強はすご〜く大変らしい。ひろがあんなに塾に行ってる理由がここにあるんだな〜。おっと、そろっとお別れの時間だな。じゃあまた次回の後書きで会いましょー。byマサルっち君