(14)面倒臭いのはいやだ!
待っていてくれた方(いるのかな?)お待たせしました。遅れてすみません。今日の後書きは小川 文子さんです。
次の日、総合の時間に先生がこんな事を言い出した。
「今日はクラスの親睦を深めるための課題を出しま〜す。」
なんだろ、課題って。
面倒臭いのはいやだなあ。
「これから二人ペアになってもらいます。その二人で課題をクリアして下さ〜い。」
………
すげえ面倒臭そうなんですけど……
「では、このくじをひいて同じ番号の人とペアになって下さい。同性の方がやりやすいんじゃないかと思って男子と女子にわけました。男子は左側、女子は右側のくじをひいて下さい。」
みんな順番にくじをひいていく。
ここで俺はあることに気が付いた。
この学校はひとつのクラスに四十人で、大抵のクラスは男子と女子が20対20なのだ。しかし、一組は男子が19人、女子が21人で、男子の方が少ない。
もうお分かりであろう。
同性で二人ペアになっていくと、男子と女子のペアがひとつ出来てしまうのだ!しかもよりによって…
「なんであんたなのよ。」
「そう言われても困る。」俺と美優がそのペアになってしまった!
ああ、神よ、なぜあなたはこんな事をするのですか?
心の中で泣いていると堅人がうらやましそうな顔でこちらを見ているのに気付いた。
人の気も知らないで。
本当は女子が苦手なんだぞ、俺は。
「では、ペアのうち、どちらか一人は課題のプリントを前に取りに来て下さい。ちなみに、それぞれの課題はひとつひとつ違うので、他のペアのを写す事は出来ません。」
さらに面倒臭い事になったな。
「はあ〜〜〜。」と、ため息をついていたら、
「早くプリント取りに行きなさいよ。」
「うん。」
自分で行くという概念はないのかね。この人は。
俺は教卓まで行き、その上にあったプリントを適当に選んで取った。
そして机に戻り、美優と課題を見た。
そこに書いてあった課題に俺は悶絶してしまった。
廣の小学校からの親友のひとり。名前の読み方は、(おがわふみこ)。廣、堅人、浩樹と四人グループを作っていた、その中の紅一点である。いろいろと妄想する点について、堅人と似ているため、二人は付き合っているんじゃないかと噂になった事もある。その度に、噂してる人をボコボコに殴り飛ばすので、今ではほとんどそういう人はいない。口調がああいう風になったのは、読んでいたマンガの影響を受けたためであり、直そうとしているがうまくはいっていない。動物が哺乳類から爬虫類までほとんど全部好き。家には巨大な飼育専用の部屋があり、猫や犬、金魚、蛇など、数えきれないほどの動物を一緒に飼っている。