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002話

二人は11階層に転移した。


大塚「忘れてましたPT送りますね」


『大塚佐希からPT申請が有りましたY/N』


亨 (イエス)


大塚「歩きながら喋りましょうか」


亨「はいそれが良いと思います」


大塚「答えたくなければ無理に答えなくてもかまいませんからね」


亨「は…はぁ」


大塚「私の憶測ですが、他にダンジョンが有り吉川さんはそこを利用してますよね?」


亨(ええーーーーー!)

「な…なぜそのように?」額に汗が滲む


大塚「まず一つ最初の質問時に水晶クリスタルの存在を私に聞いた事ですね。

次に鉄の剣・ポーション・ジャージ・生活魔法です。

戦闘に関しては言うまでもですね…実は昨日の時点で確信はしていました。

最後にもう一つ今朝来る時に11階層に転移出来る事を知っていた事も付け加え時ます。どうですか?」


亨(ぐは!全部ばれてーら!)

「一つ聞きたいのですが、他の人も知っているのでしょうか?」


大塚「私は誰にも言っていません、他のメンバーももしかしたらと感じてる人は居ると思いますが…」


亨(そっか…大塚さんは昨日時点で既に気が付いていたが黙っててくれた?…ならもう迷う事はない信頼しよう!)

「絶対に誰にも言わないでくださいお願いします……確かに他のダンジョンは存在します」


大塚(あれ?答えてくれた…信用してという事かしら?)

「わ…解りました。それともう三つ程伺いたいのですが良いですか?」


亨(もう隠しても無駄だし知ってる事は全部答えよう)

「はい…どうぞ」


大塚「まだ職には就かない方が良いとは?多分ですが吉川さん職に就いてますよね?その職業は何ですか?」


亨「ではまず先に職に就いてるかどうかは、就いてます、職業は自由です。

その結果職業に就いた時にステータスが半分になりました。

出来るだけ上げてる方がアドバンテージが取れるのと、大塚さんには昨日お世話になったので、お礼も込めてまだ就かないようにと」


大塚(そんな事が!これ知ってる人と知らない人の差が凄い事になちゃうんじゃ…)

「この職業に就いた時のメリットとして情報公開は…?」


亨「しない方が良いでしょうなぜ知ってるのか間違いなく説明を求められます。それにダンジョンに行くゲーム好きなら気が付いてネットで情報が出回でしょう。それに今は経験値がUPされてる期間で終了したらどれ程狩らないといけないか解りませんし」


大塚「た…確かにそうですね。職業が自由…すみませんどのような職業なんですか?」


亨「これは本当に大塚さんだから答えますけど他言はしないで欲しいです」


大塚「は…はい」


亨「獲得したステータスポイントを自由に振り分ける事が出来ます」


大塚「なるほど!それで登録時ALL30だったはずなのに運以外が100になってたんですね!凄い職業ですね…」


亨「そうですね…身の丈に合って無いような気がします。

で…では自分からも質問よろしいですか?」


大塚「はいどうぞ」


亨「なぜ清武さんは駄目だったのですか?」


大塚「悪口みたいになりますが聞きます?」


亨「大塚さんが理由もなくそんな事言う人じゃないと信じてます…教えて下さい」


大塚(勘違いしちゃったらどうするの!)

「で…では、昨日のゴブリン戦の少し前に吉川さんの「痛いじゃないか!」という声が聞こえ私と赤江君達はすぐに向かい「大丈夫ですか?」と確認しに行きました。

するとゴブリン2匹がこちらに気が付き襲って来た時に私と赤江君が飛び出てました。

その時清武さんは一之宮さんと新名さんの後ろで隠れていたんです。

そして初の人型モンスターという事も有り私と赤江君は攻めあぐねてる時に矢が飛んできて一之宮さんの声を聞いた目の前のゴブリンが声を上げると他のゴブリン達も襲ってきました」

大塚は一呼吸置き

「その時一之宮さん新名さんにゴブリン4匹向かうと清武さんは「一匹は引き受けます」と言いながら、こちらの5匹に参加してきたのです。

そして戦いを始めるのですが、全く攻撃もせずにただひたすら攻撃を避けてるだけだったんです。

最初は私達と同じで攻めあぐねているかと思ったのですが…私がゴブリン3匹狩り終わった直後に「助けてくれ!」と清武さんが急に叫んだのです…結局最後までゴブリンに攻撃を与えずただ回避してただけでした。

そして今日の発言も踏まえるとなおさらです。

そんな人が何も無に今回の遺体回収に参加するなんてあり得ないと思い、お断りしました」


亨「昨日は皆さんが途中でなぜ来たんだろ?と思いましたが、そんな事が…自分が不甲斐ないばかりに危険な目に」


大塚「吉川さんそれは違います。すぐに自分が!と思い込む悪い癖ですよ」


亨「カウンセラーからも同じ事を言われ解ってるつもりですが、どうしても…」


大塚「吉川さん昨日のダンジョン行方不明者が全国で200名以上出てました。

その内自力で帰還したのは私達PTだけです。吉川さんのおかげで帰還できたのですよ」


亨「TVでも他にも居ると言ってましたが、そ…そんなにも……」


大塚「そうです、だから胸を張っても良いんですよ!吉川さんは何故そこまで他人の為になれるんですか?」


亨「お…大塚さんは自分の経歴とか知ってますか?」


大塚「昨夜皆さんがホテルに向かわれた後に、役所の資料が有ったので目を通しました」


亨「そ…そうですよね…では恥ずかしい事ですが…長らく生活保護を受けています。

10年前に社会復帰を試みましたがことごとく面接に落ち現実逃避を始め10年経ちます。

そして今月1日に日本にダンジョンが出来きた事を知り、これを期に生活保護を脱却し自身を変え頑張りたい!と思ったんです。

それから偶然にも発見したダンジョンに向かいモンスターを倒しどんどん強くなれました。

今まで無い力を手にした事で慢心していたのかもしれません…出来る事なら自分に関わる人は守りたいと…思ってしまったんです…」


大塚「そうだったんですね。だからあんなに失敗を…私は吉川さんは凄いと思いますよ。

昨日はきちんと言えませんでしたが、助けてくれて本当にありがとうございます」頭を下げる。


亨「いえ頭を上げて下さい大塚さんが居たからこそ皆をまとめ説得してくれたからこそです。

こちらこそありがとうございますです」頭を下げる。


大塚「ますですって可笑しな言葉になってますよ…ふふ…吉川さんも頭を上げて下さい」お互い笑みが零れる。


そんな会話をしながらようやくY字路に着く


大塚「長い事話していたのにようやくここですか…」


亨「そうですね、ここは直進で次はゴブリンですね…大塚さん防具などは用意は?」


大塚「まだ用意出来てません」


亨(昨日の件も有るし大塚さんにはどうせ後でバレるしな…)

亨は鞄を床に置き「大塚さんこの鞄を鑑定してみて下さい」


大塚「は…はぁ「鑑定」結果が出たのだろ一瞬体が震え目を見開き

「よ…吉川さん一体これは?!登録者吉川亨 最上級のマジックバック 破壊不可 無限収納 最初に使用した人しか使えない 収納したい物に触れ(収納)と考えるだけで鞄に収納できる リュクタイプ肩掛けタイプ変形可 生物は入りません 時間は経過するんで気を付けてね…て一体これは何ですかこれは!」


亨「自分のおコレクションがこれになりました」


大塚「はぁ?意味が解りません」


亨(ですよねー何と言えばいいのだろう…)

「神様が自分のコレクションの代わりにマジックバックをくれましたとしか…」


大塚(汗も出ていない言葉に詰まらないて事は本当の事を言ってる?理解ができないわでも木花さんの斧を隠したのは収納を使ったのね…)

「意味は理解しがたいですが、言ってる事に嘘はないようなので信じます」


亨「説明が苦手ですみません。それとこれを使ってください」とマジックバックから鉄の防具一式取り出す。


大塚(全くこの人は!私が難しく考え過ぎなのかしら?)

「昨日はまだ本気で隠す気が有ったんですね…ではお借りします」鉄防具一式装備しサイズが全てピッタリになる事に驚きながらもステータスを確認してる。


大塚

Lv30 

HP  590/590 

MP  490/490

SP  295/295

力   85(+15+6)

体力  59

防御  74(+3+10+3+5++3)

素早さ 69

知力  59

魔力  49

運   38

スキル槍術Lv2 槍装備時+6


(装備 鉄の槍 低級マジックバック鉄のハチガネ守+3 鉄の胸当て守+10 鉄の小手守+3 鉄の腰だれ守+5 鉄のブーツ守+3)


称号

初トラップ付きの宝箱を開けた

初11階層到達


亨「これでゴブリンの攻撃は大丈夫と思いますが防御は上がっても痛みは有るので注意してくださいね」


大塚「ええ」


亨「一応昨日と同じくアーチャーを自分が全滅させますね」


大塚「お願いします」


そしてゴブリンの広間に着く


亨「ではゴブリンだけになる迄そこでお待ちを」


大塚「はい気を付けて下さいね」


そして亨はアーチャーを8匹を瞬殺すると「アーチャーは倒しました!」大声を出し引き続きゴブリンを蹂躙し始める。

大塚もすぐ向かうがゴブリン14匹のはずが残り8匹だった。

昨日の疲労も有るはずなのに大塚は難なくゴブリンを一突きで倒す。


『レベルが上がりました』『片手剣術のレベルが上がりました』


大塚もLvアップを確認して「昨日のゴブリン戦より上がってます…36になっちゃいました…」


亨「やっぱ人数が少ないとその分経験値?が多いのかもしれませんね」そして自身の確認もする。


Lv - 4

職業 自由

HP    1000/1000

MP    1000/1000

SP    500/500

力   - 149 +(+40+9)

体力  - 100 +

防御  - 100 +

素早さ - 100 +

知力  - 100 +

魔力  - 100 +

運   - 40 +


振り分けP145


(装備 最高級のマジックバック 鉄の片手剣 快適ジャージ)


スキル

とんずら 鑑定 魔力操作Lv3 片手剣術Lv3【片手剣装備時+9】 罠感知 罠解除


魔法

生活魔法〔火 水 土 風〕ヒール キュアポイズン


称号

初ダンジョンに挑んだ者

初モンスターから逃げる者

初宝箱開けた

初合成に成功

初スキル獲得

初モンスター討伐

初2階層到達

スライムキラー

初魔法を習得

初Lv99到達

初トラップ付きの宝箱を開けた

初11階層到達


〘※片手剣装備時のスキル補正を振り分けPではなく固定にしました〙

(自分は1だけか…)


大塚

Lv36 

HP  590/590 

MP  490/490

SP  295/295

力   91(+15+6)

体力  65

防御  80(+3+10+3+5++3)

素早さ 70(上限5P)

知力  65

魔力  55

運   38

スキル槍術Lv2 槍装備時+6


(装備 鉄の槍 低級マジックバック鉄のハチガネ守+3 鉄の胸当て守+10 鉄の小手守+3 鉄の腰だれ守+5 鉄のブーツ守+3)


称号

初トラップ付きの宝箱を開けた

初11階層到達


大塚「あれ?素早さが70で止まりました。でも吉川さんは100?」


亨「それは自分の経験ですが、自分も職に就く前は体力と素早さと知力と魔力は上限が70でした。でも職に就いた時に上限を超えたポイントはちゃんと加算されてたのです」


大塚「そうなんですか謎ですね…」


亨「謎ばかりです」


そう言いながら魔石を拾い先に進む…そしてサンドゴーレムの広間に着き「大塚さんはお待ちください」と伝え実験を試みる為ステータスの残りPだけを力に振り分ける。


そして俺はサンドゴーレムに近づきウォーターを唱えホースの先端を抑えた時に出るくらいの水をサンドゴーレムに浴びせる。

するとサンドゴーレムの動きは遅くなりながらもこちらに向かって来る。

そしてサンドゴーレムは右腕を振り上げてからの振り下ろし攻撃してくる。

その攻撃をかわし剣を振り下ろすと、まるでバターのように簡単にサンドゴーレムの右腕が落ちるとただの土へと変わった。(なるほど水を吸収するとこうなるのか)

ゴーレムの左腕と顔を落とす…サンドゴーレムはまだ動いてる(やっぱゴーレムなんだな)すると胸に刻印が浮び上った。

その刻印を一突きする。

するとサンドゴーレムは土になり魔石を残し倒される。


『レベルが上がりました』


大塚「もうLv40に上がっちゃいましたよ……なんかごめんなさい」


亨「全然気にしないでください、もうすぐそこです急ぎましょう」


大塚「そうですね」


そして二人は左の通路に向かう。


その先には木花と村角の遺体が残ってた。


亨(自分家だったら0時消滅だったけど本当に残ってた良かった)と思ってると大塚が自身のマジックバックより黒い大きな袋を2つ取り出す。遺体を入れる袋だった。


大塚「吉川さん手伝ってもらえますか?」


亨「もちろん」と答え二人で村角さんと木花さんの遺体に手を合わせてから黒い袋に入れてから亨のマジックバックに収納する。


大塚「そのバックが有るから一人で行くと言ったのですか?」


亨「はい…すみません」


大塚「謝らなくても大丈夫ですよ」


亨「は…はい気を付けます、では戻りましょう」


大塚「そうですね戻りましょう」


そして戻る途中にゴブリン達がリポップしているのを難なく倒し

(討伐数サンドゴーレム1体2500P ゴブリン24匹24000P ゴブリンアーチャー16匹16000P DP42500 通常ダンジョン美味しすぎる…)そんな事を考えていた。


俺はLv6になり大塚さんはLvが44になった。


そして11階層入り口にたどり着いた。


吉川 亨

Lv ‐ 4>6

職業 自由

HP    1000/1000

MP    1000/1000

SP    500/500

力   - 149 +(+40+9)

体力  - 100 +

防御  - 100 +

素早さ - 100 +

知力  - 100 +

魔力  - 100 +

運   - 40 +


振り分けP145>157


(装備 最高級のマジックバック 鉄の片手剣 快適ジャージ)


スキル

とんずら 鑑定 魔力操作Lv3 片手剣術Lv3【片手剣装備時+9】 罠感知 罠解除


魔法

生活魔法〔火 水 土 風〕ヒール キュアポイズン


称号

初ダンジョンに挑んだ者

初モンスターから逃げる者

初宝箱開けた

初合成に成功

初スキル獲得

初モンスター討伐

初2階層到達

スライムキラー

初魔法を習得

初Lv99到達

初トラップ付きの宝箱を開けた

初11階層到達



大塚 佐希

Lv36>44 

HP  730/730 

MP  630/630

SP  365/365

力   91>99(+15+6)

体力  65>73

防御  80>88(+3+10+3+5++3)

素早さ 70(上限5P>13P)

知力  65>70(上限3P)

魔力  55>63

運   38

スキル槍術Lv2 槍装備時+6


(装備 鉄の槍 低級マジックバック鉄のハチガネ守+3 鉄の胸当て守+10 鉄の小手守+3 鉄の腰だれ守+5 鉄のブーツ守+3)


称号

初トラップ付きの宝箱を開けた

初11階層到達


最後まで読んでいただきありがとうございます。

まだまだ未熟ですが、これからもよろしくお願いします。


次回は10月19日18時上げれればと思っています。

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