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ダンジョンが出来たからこそおっさんは頑張る(仮)  作者: ともゆき
第2章 おっさん初のPTでダンジョンに挑む
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011話

亨「そ…そうですね…皆さんと相談しながら決めましょう」


作戦会議が始まる。



大塚(ゴブリンが20匹以上…これは無傷って訳にはいかないわよね?)

「ゴブリンが20匹以上ですよね…最悪を考え攻撃されダメージを負ったらどうするかとかも決めときたいですね」


亨「ダメージですかぁ…」(今までコッコとサンドヒヒだけなんだよな喰らったの…と思い出す)


赤江(ゲーム感覚でここまで来たけどダメージかそうだよな)

「攻撃を受けたら即下がる位じゃないですか?」


清武「そうですね一声「下がります」とか言って貰えると解りやすくて良いかもしれませんね」


大塚「では攻撃されたら一声かけて後ろに下がるにしましょう」


全員が納得する。


赤江「後は少しづつ相手にしたいですよね、釣りとかできないでしょうか?」


大塚「釣り?」


清武(大塚さんはゲーム用語はあまり知らないか?)

「安全な所にモンスターを1匹ずつおびき寄せる?呼ぶ?そんな感じですかね?」


一之宮「だけどリンクして全部来ちゃう可能性もあるよね?最悪下がりながら戦ってもゴーレムが居たりしたら」


新名「挟み撃ちになっちゃうね」

一之宮が頷く


清武「釣りは無の方向で」


大塚「そうですね」


亨(なら俺が突っ込んでできるだけアーチャーを倒せば…なら答えは1つだ)

「自分が先に行って、まずアーチャーを殲滅するのが一番でしょうか?」


大塚(そんな無茶な!)

「だ…大丈夫なんですか?」


亨(皆を危険に晒すくらいなら)

「か…数が多いから何とも言えませんが、一斉に皆さんの方にゴブリンが来るよりかはましかと」視線が集中するのを感じ噛んでしまう


清武(確かにそうだがゴーレムの時と良いこの人は一体何者だ?)

「確かに一気に来られるよりかはましですね」


赤江(吉川さんのあの見えない動きなら…)

「確かにアーチャーが居なくなれば戦いやすくはなりますね」


一之宮「けど?吉川さんに任せきりだけどいいの?」


新名(吉川さんて自殺願望でもあるの?けどあの動きなら言える事なのかな?)

「だよね~かといって乱戦は避けたいし」


亨「自分が声をかけるまでは待機して頂けませんか?」


清武(止めても無駄ぽいけど保険として確認は取っておくか)

「危険だけど本当に良いのかい?」


亨「もし危険なら自分も退却します」


大塚「解りました吉川さんお願いしてもいいですか?」


亨「えぇそれしか無いと思います」


清武(大塚さんは宝箱の後吉川を信じ切ってる様子だけどそれ程なのか?)

「吉川さん以外はなるべく1対1にならない様にしましょう」


赤江「そうですね」


大塚「では皆さん準備はよろしいですか?無理しないようなるべく敵を囲んで下さいね」


亨「では行きます」とゴブリンの居る広間に近づきゴブリンの数を数える。剣やナイフを持ったゴブリンが14匹弓を持ったゴブリンが8匹だった。


一気にアーチャーを狙うべくダッシュで近づく、こちらに気が付いたゴブリンが俺を狙って襲おうとするが、亨はそれを迂回してし弓を持つゴブリンアーチャー8匹を優先的に狙う。

そして、1匹目の首を刎ね続いて2匹目の顔に剣を突き刺す。

(前回家のゴブリンを体験してて良かった。こんなの初戦だと間違いなく途中で吐いていただろう)

他のゴブリンが俺を囲もうとするが、それより速く動きアーチャーを狙う、アーチャーの顔面を突き刺し剣を抜いてる。(よし3匹目)その時、他のアーチャーの矢が左肩に当たる。

「くそ防御が有っても刺さるのかよ!HPは減らなくても痛いじゃねーか!」表示HPは全然減ってないのに痛みは有った。

そして矢を抜き(立ち止まったら狙われる)と即移動を開始し矢を引いたアーチャーの首を飛ばす(4匹目)そして移動を開始し次のアーチャーの横を通り過ぎる時に首を刎ね飛ばす。(5匹目)そのまま移動速度を落とすことなく次のアーチャーに向かい同じ方法で刎ね飛ばす。(よし残り2匹)


次のゴブリンアーチャーの首を落とそうとした時「大丈夫ですか!?」と声が聞こえた。通路から広場に他メンバーが来て2匹のゴブリンがそちらに向かう(え?どうして来た?)


そして残り2匹のアーチャーが入って来たメンバーに狙いを定める。俺は慌てながらも1匹を狩る。そして残り1匹は後方メンバーに弓を引く(ちっ!間に合わない)「矢が来ます!注意して!」と大声を出し弓を引いたアーチャーの首を刎ねる。


向かった矢は障壁の指輪を持つ一之宮だった。パリンと何かが割れるような音と共に矢が地面に落ちた。


一之宮「きゃ」と声を漏らしその場に座ってしまった。


その瞬間最初に襲った2匹のゴブリンが声を上げる。すると他のゴブリンも後方メンバーに襲いかかる。


アーチャーは仕留めたが、未だ剣やナイフを持ったゴブリンが14匹残っている。


慌てて後方に合流しようとするが5匹のゴブリンがこちらに襲ってくる。

まず1匹のゴブリンの首を刎ね……首の途中で剣が途中で止まる。ゴブリンアーチャーの脂で切れ味が落ちていた。


(くそ!もたついてられないのに!)鉄の剣で残りのゴブリンを突き刺し倒す。そして周りを確認すると


一之宮と新名が4匹に囲まれ赤江2匹と清武は1匹と大塚は3匹に足止めされている状態だ。(どっちに行けばいい?)


一之宮が「きゃーー来るな化け物!」と叫ぶ


俺は迷わず一之宮と新名の方に向かうゴブリンの後ろから3匹の頭に剣を突き刺す。


一之宮のスカートをゴブリンが掴まれていて。新名が「ももから離れろ!変なもんおっ立てやがって!この変態!」と叫びながら杖でタコ殴りにしていた。(それもう死んでるんじゃ?)そうゴブリンは動いていない「鑑定」


【ゴブリン Lv10 HP0 攻撃30 防御15 素早25】


亨「もうそいつ死んでますよ。怪我は有りませんか?」

新名「え?あっ!はい大丈夫です。他は?」

一之宮「あ…ありがとうございます。怪我は擦り傷位で問題ありません」


亨「残り向こうの5匹だけです」と言った側から「くそ!痛てーーー」と声がする。


振り向くと残りのゴブリンは4匹だったが、赤江の背中にナイフが刺さっていた。HPも減ってる。


新名と一之宮が「りょう!大丈夫!?」と声を上げる。


亨「赤江君下がって」と言いながら赤江と対峙していたゴブリンの首に剣を突き刺す。


「誰かこっちに!」と清武の声が聞こえる。俺が振り向き行こうとする前に大塚が後ろから槍でゴブリンの頭を突き刺した。


『スキル片手剣術が上がりました』


皆が本当の戦いに肩で息をしている。


視界のPT一覧で新名と一之宮と清武は減っていない、大塚のHPは少し減っていたが赤江のHPは1/3減っている状態だった。


大塚「はぁはぁ、し…しんどいですが、とりあえず通路に向かいましょう」


俺は鑑定をしながら向かう赤江は清武に肩を借りながら歩く


今の所自動地図には1本道でトラップも無いのを確認し


亨「ここは大丈夫そうです。ここで休憩しましょう、赤江君これ使って下さい」とポーションを渡す。


皆も荷物を降ろし休憩を始める


赤江「これは!あの時のポーションですか?飲むんですか?」


亨「飲むとHP回復するはずです?」(飲んだこと無いからなぁ)


赤江「マジですか…」と言ってポーションを飲もうとした。


清武が赤江の飲もうとするを止め「ナイフを抜いてからの方が良いと思いますよ」


大塚が少ししんどそうに「確かに…そうですね」


赤江「あ…そうですね…誰か…お願いします」


清武が買って出る「じゃ自分がやるよ」赤江の背中に刺さったナイフの柄を掴み「じゃ…抜くよ!」と言ってナイフを抜く、「うっ!」と声が赤江から漏れるが、すぐに赤江はポーションを一気に飲み干す。


赤江「うっ!苦!」


するとHPが回復し傷も治った。


その光景に俺も周も驚きを隠せない

「おおおおぉお凄い!」と声が出る。


赤江が「痛みが消えました。吉川さん本当にありがとうございます!」と頭を下げる。


亨「いえいえ頭を上げて下さい、命は大事ですからね…」と言ってると


大塚が小声で聞いてくる「吉川さんポーションて余ってますか?」


亨「さっきの1本だけです」


大塚の顔色が少し悪い「そうですか…」


亨(ん?大塚さんらしくない)

「大塚さん?まさか怪我を?」


大塚「は…はい先程の戦闘で少し…肩に…」


亨は大塚の肩の傷を見るダンジョン内は薄暗く迷彩服で解らなかったが肩に血が滲んでいた。

「何故!早く言わないんですか!!」怒鳴ってしまった。


周りが一斉にこっちを向く


亨は大塚のリュクを差し出し

「ど…怒鳴ってすみません。大塚さんあれを出して下さい!」


大塚「は…はい」一冊の書を取り出し亨に渡す。


亨(黙って使っちゃ問題になるし一応説明しとこう)

「皆さんこれは回復魔法の書です」


大塚以外の皆が

「回復魔法?!」と驚く


亨「大塚さんが怪我をしているので使っても良いですか?」


新名が「わ!私も覚えたい!」


亨(ここで揉めてる場合じゃないし任せよう)

「では新名さんが覚えるならお任せします」


新名に魔法書を渡そうとすると


大塚がそれを止めに入る「新名さんごめんなさいでも先程のアイテムも吉川さんは何も手にしてないの、よければ吉川さんに譲ってほしいわ」


赤江「美鈴それは大塚さんの言う通り吉川さんが使うべきだと思う。さっきも見返り無くポーションを使わせてくれたし」


一之宮「そうね美鈴ここは吉川さんに譲るべきよ」


新名「うん…吉川さん我儘言ってごめんなさい」と頭を下げる


亨「いえいえでは、使わせていただきます。新名さん皆さんありがとう」


新名「吉川さんが居なきゃここまで来れて無いし気にしないで下さい」


亨「は…はいでは」魔法書を開く『ヒールを覚えますかY/N』(イエス)本が光りを放ちながら消え


『ヒールを取得しました』


早速大塚さんの肩の傷に触れ「ヒール」を使う少し緑色に光り少し傷口が塞がる。ディレイが待ちが長く感じる。その後「ヒール」を2回使うと傷跡は綺麗に消えた。


PT一覧でHPゲージが回復していたのを確認し


亨「大塚さんもう大丈夫ですよ」


大塚「ありがとうございます」


一之宮が申し訳なさそうに

「服は直せないですよね?」と訪ねてくる。


ゴブリンにスカートを引き裂かれきわどい状況に一応ヒールを試してみるが直る事はなかった。


亨はマジックバックから予備のジャージを取り出し

「これちゃんと洗濯してるなので良かったらこれを」と差し出すが


一之宮は首を振り

「さ…さすがにサイズが…」


亨「た…多分大丈夫だと思いますよ?男性陣向こう向いときましょう」と言い一之宮にジャージ渡す


そして待ってる間に左肩にヒールを唱え傷が癒えるのを確認する。(回復魔法て凄いな)と実感してると


一之宮「何これ?凄い!サイズがピッタリに!」


新名「指輪みたいに変化した?」


大塚「……」


清武と赤江が「へぇ~凄いですね」と言ってる


大塚が俺に近づき小声で

「もう…隠しきれませんよ…」


亨「えっ?はっ?あ!」


大塚(この人無自覚だったの!?)

「気が付かない人は居ないと思いますよ」


もう犠牲を出したくない必死だったとは言え。戦闘では常識から外れた戦いを行い、サイズ機能の付いたジャージやポーションなど日本いや世界に存在しないのだ。その事に今更気が付く俺


亨「や…やっちまったーーー」声に出ていた。


大塚(え~!まだ隠す気は有ったの?!)と逆に驚いていた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

まだまだ未熟ですが、これからもよろしくお願いします。

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