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岡部とキツネ子が現場に到着したのはアレクがゾンビ達と遭遇してしばらく経った時であった
二人の目の前に広がる光景は
アレクがやはりポケットに手を突っ込んだまま二人を出迎える
三十人の全てのゾンビが辺りに倒れていた
「遅いよ。二人とも」アレクがいう
「すまんな、、ってアレク、お前が先行したんだろう」と岡部
「え〜〜〜もう終わったん?おもろないわぁ」
その時であった
「ヨクモ、、、ヨクモ、、ヤッテクレタナ」
いつの間にか一人の男が立っていた。目はぎょろつき顔は骨ばっている。服装は現代日本には似つかわしくない中世ヨーロッパの汚いローブをまとっている
「でたな、、、黒幕、、ネクロマンサーだな」岡部は最初のゾンビの記憶情報を持っているから一目で分かった
「ワタシノ、カワイイシモベタチヲ、、、」ネクロマンサーの目が燃える
ネクロマンサーの周囲からどす黒いオーラが噴出する




