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枚方市k地区
ここは枚方市の繁華街や住宅街から少し外れ廃ビルや廃工場が目立つ地区であった
そんなk地区の夕暮れ時
金髪ロング、レザージャケット、レザーパンツを履いた異能のギタリスト、アレクサンダー・フォン・シュナイダーが独り歩いていた
普段はアマチュアバンドのギタリストをしているが、その実態は魔人結社の一員でESP能力保持者である
「前回はキツネ子ちゃんにやられて、良いとこなかったからね。今回は僕が主役」と独りアレクは言う
「さて、、、気配はするが、、、そろそろ出てきていいよ」アレクの視線の先に人影が出てくる
一人、、二人、、、、三人とぞろぞろと
総勢三十人ほどだろうか、、、
アレクは口笛を吹いた
「歓迎されてるねぇ。ネクロマンサーは居ないみたいだけど、、、この人数、、どれだけの犠牲者を作ったんだ?」アレクは哀しげな表情を浮かべた
アレクの視線の先にいる三十人は全員リビングデットすなわちゾンビなのであった




