就寝前に
子供の頃から眠る前にやらないと落ち着かない事が一つあった。
その一つは定期的に変わっていくのだが、ここ10年以上は一貫して『コーヒーを飲む』事だ。
寝る前にコーヒーなど飲んだら眠れなくなるのではないか、と言われるが大丈夫。
カフェインよりも私の寝る力の方が強いのだ。
どんなに遅くなっても飲まないとベッドの中で何かを忘れている感じがして落ち着かない。
小さい頃はいろいろあった。
ある日、寝ようとベッドへ向けて歩き出した時に虫を踏んだ。
裸足の足の裏の感触がそれはもうたまらなく嫌で、しばらくは寝る前にタオルで足の裏を拭かないと眠れなくなった時もあった。
その後、逆立ちに変わった。
壁に向けて逆立ちして10数える。
なぜそんな事になったのかは覚えていないが理由はあった気がする。
それから『本を読む』とか『軽くストレッチ』とか月並みな事に変わっていった。
アクティブなのは逆立ちだけだった。
改めて思い返せばこんな癖がある事が不思議で、もしかしたら私だけなのか、と思い知人に聞いてみた。
その方は他人の耳たぶを触らないと眠れないというのだ。
今は隣にご主人がいるから助かってるわ、と。
ご主人がいない時はどうするのか心配だ。
眠れぬ夜を過ごすのか、知り合いに耳を触らせてもらいに行くのか、、、。
『自分の耳を触るから大丈夫よぉ。自分の温度だとちょっと違うけどね』とのこと。
ああ、よかった。