しゅうらくなのかな?
謎妹キャラに腕を引かれて歩いている。何がどうなっているのかは、まだ理解出来ていない。一つだけ分かった事は、俺は......
ゴブリンになっている。
嘘だろっ!?!?ハゲからのゴブリン!?
最下層から最下層じゃねーか!!!
転生って言うからてっきり俺はドラゴンとか、勇者とか強そうなのかと思ったよ!!!
俺にはテンプレ系主人公は無理なのか......
そう頭の中で大ダメージを受けていると、急に妹キャラが立ち止まった。フラフラと歩いていた俺は思わずぶつかる。痛い。
『お兄ちゃんなんかあった?いつもと違うよ?』
なんかあったわ!!!ハゲェからゴブリィンに転生しました!!それからお兄ちゃん、ってゴブリンに言われても嬉しくないわ!!
『あ、あぁ、神様的な奴に、神託みたいな事を言い渡された。』
嘘は言ってないよ!!そもそもなんでゴブリン語話せんの!!!
『神託?なにそれ?まぁ良いや、行こっ?』
セーフ!!危なかった。神託じゃ駄目か。神様的な奴から、使命を受けた。これで行くか?
『とうちゃ〜く。お母さーーーん!!』
妹キャラはどこかに走っていった。いや、俺は?
まさかの置いてけぼりっすか?
すると一軒の家屋からゴブリンが2体?2人?出てきた。そっくりだ。瓜二つ。幽体離脱〜とかやりそう。
『遅かったじゃない。どこで遊んでたのかは知らないけど、早く家に入りなさい。』
『お兄ちゃん!もうご飯出来てるって!』
なるほど、どちらかが俺の母ゴブリンか。判別は今のところ無理だ。
ゴブリンが家に入って行くので、俺もそれに続く。縄文時代の家に似ている。
『お兄ちゃんやっとステータスかいきんだね!前のお兄ちゃんみたいにすぐ死なないでね!』
す、ステータスだと??
先程の道中で色々やってみたが何も起きなかった。
小声で(我の内なる力をこの眼に写せ、ステータス)とかやってもダメだったのに。
『ほら、こっちに来なさい。なにとぼけた顔してるのよ。ゴブリンは生まれて4週間後に、ステータス追加って言われてるじゃない。』
良く分からないが俺は生後4週間なのは分かった。
成長早過ぎない!?ここに来てからビックリばっかりだよ!!!
母ゴブリン?に頭に花冠?を乗せられ、何やら母ゴブリンはブツブツ言っている。
『この混沌とした時代に生を受け、ここまで死ななかった事に感謝をし、ここにステータスを授ける。』
ごめんな、1回目はついさっき死んだばっかりだ。ハゲとして。
そうこうしていると、俺の身体が一瞬光った。
『はい。終わり。ご飯食べて、今日はもう寝なさい。』
あっさり過ぎるわ!これでおしまい??
『はーい!お兄ちゃんご飯食べよ!!』
少し納得のいかない気持ちもあるが、素直に食卓についた。
結局ステータス確認は就寝前となった。尚、飯は普通にまずかった。ヘドロかよこれ。
さ、お待ちかねのステータスタアアアイム!!
行くぞ、行くぞ行くぞ!!!
【ステータス】