ぷろろーぐ
処女作です。至らぬ点が、多々あると思いますが、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
俺はどこにでも居るサラリーマンの藤井義仁。
まだまだ若手の23歳だが、今のこの現状は吐き気を催す。朝から働き、深夜に帰宅。休みだって月に5回はあれば良いほうだ。
休みの日だってパチンコに行くか、溜まったドラマの消化ぐらいしかする事がない。
彼女がいればまた変わったのかな...なんて妄想も何度だってした。
現実は甘くない。
中肉中背。顔は整っている。自負できるほど整っている。
だが俺には欠点がある。
人間なんだからコンプレックスの一つや二つあるだろう。
考えてみてくれ、自分がどこぞの宣教師になった気持ちを!いや、頭を!!!
...すまん少し興奮した。この23歳という歳で、このハゲはないだろう。このハゲはないだろうっ!!!!
ハゲのせいにして彼女を作らない。嫌、作れないのは、俺がまだまだカツラデビューしてないからだ。
カツラを作った暁にはこの世の女を我が手中に!!!
なんて妄想を何度した事か。
最近では、仲の良い友人達とのメールのやり取りの最後にも、ハゲ!ザビ○ル!斎藤さ○!と馬鹿にする始末。
もうちょっと優しさをくれても良いじゃないか...
俺に愛をくれたって良いじゃないか...
そんなくだらないやり取りで、笑える。
これだけで、まだ頑張れる。
ハゲだって嫌だけどネタに出来る。
彼女もいないけどネタに......出来るかっ!!!
こうしてくだらないやり取りをしながらも、1日の業務が終わり、残業をほっぽり、コンビニで大好きなファ○チキとビールを買い、ダラダラと溜まったドラマを眺めていた。
就寝前、義仁は日課の妄想を繰り広げていた。
今日は一風変わった感じの、もしも俺がゴブリンに転生しちゃったら。とか訳のわからない妄想をしていた。
俺tueeeとかちーと万歳!!!などとくだらない事を妄想しながら、義仁は眠りに落ちていった。
明日自分の【1回目】の人生が終わるとも知らずに。