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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第八十六話 私、豚を捕まえました。

裸になってたローレイさんに服を作ってあげた。


メトノームは性別が無くて男物か女物のどっちを作ればいいか迷ったよ。

本人の要望でワンピースにした。

後は下着も渡した。

なんか足の付け根さえ無いから帽子みたいな形になった。

お尻も割れ目が無くてのっぺりとしていた。

見れば見る程不思議な形だね。


元気になって飛べるようになったみたい。

魔力で飛べるまでにまだ時間がかかるハズなのにって驚いてた。


うん、それは私から供給されてる魔力のお陰だよ。

殆ど無かった魔力を私が注ぎ込んであげたからね!

拒否反応とか無くて良かった。


体の傷も私の魔力と【ヒール】でどんどん治していく。

後は【リジェネート】も渡して治りを早めた結果だね!


水も欲しがってたからコップも魔力で作ってその中に極小の【ウォーターボール】を入れて渡したら困惑してた。


「おい、それは何処から出した?」


「ボクが作ったんだよ。」


目の前で作ったじゃん。


「コップを作るスキルなんて知らないぞ。」


そう言いつつもローレイさんは私が作った水入りコップを魔力を使って私の手から持ち上げ口に近づけて飲む。

体はどんどん反らしていくんだね。


「ぷは!

水、ありがとよ。

それでそろそろ目隠しを取っても良いか?」


「いいよ。

ボクが取ってあげる。

ボクに魔眼を使わないでよ?」


「分かってるよ。

・・・なんでマリアが俺の魔眼を知ってるんだよ?」


ずっと目隠しをしてたのを忘れてたよ。

あれ?

固結びしてて解き難いなぁ。

よし魔力に分解しちゃえ!


「じゃあ、行こうか!

君達をここに閉じ込めた奴の所にさ!」


「は?

マリア、戦えんのか?」


ローレイさんが私を見てそう言った。

私、そんなに弱そうかな?


「これでも魔法が得意だからね!

ボクが外に出したら君はまた行くんでしょ?

なら一緒に行った方が良いからね!」


「・・・分かった。

よろしく頼む。」


「じゃあ目の前に転移をしよう!」


「は?」


〜 〜 〜 〜 〜


目の前の景色が急に変わった。

マリアが俺の肩を掴んだと思ったら景色が変わった。

暗がりで湿り気が多い牢屋から派手な宝石や金が散らばってる部屋に、あの豚の居る部屋に来た。


「フゴ!?

なんだ、貴様らは!?」


あの豚が胸を濡らして俺とマリアに驚いていた。

どうやら飲んでいた酒を驚いた拍子に零したみたいだな。


「ふん?

貴様、あの時の?

仲間に助けられたのか?

おい、バグヘ!!」


バン!


「はぁ!?」


おいおい、マリア!

何をやってんだよ!?

豚の顔を殴って壁までぶつけやがった!?

その細腕でどんだけ馬鹿力なんだよ!?

お前は魔法が得意じゃなかったのかよ!?


「ボクは貴方の罪を知っている!

という訳で闇に沈め!」


豚はそのまま何処とも無く消えて行った。


「はい、任務完了!

さぁ、終わった事だし帰ろっと。

ローレイさんもお城の外まで送ってあげようか?」


「あ、いや、何が起こったんだ?」


「内緒だよ。

でもきっと彼も更生してみせるから安心してね!

とりあえず城下町に送ってあげる!

あとはこれ、お土産にどうぞ!」


俺は何か分からない物を押し付けられてそのまま部屋から飛ばされた。


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