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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第七十九話 私、危険物になってました。

「これより、会議を始める。」


グフ王が重々しく開始の言葉を出した。


「宰相ゼレディクよ、報告せよ。」


「は!

国王陛下、その御命令を承りました!」


グフ王の言葉により殆どの肉が削げ落ちたかのような豪華な服を着た男性、宰相のゼレディクが応えた。


「先日、『紅乙女』が訓練としてゴブリンの森へ行き魔物を発見出来なかった事について調査を行った結果、森には魔物の姿は確認出来ず探査系スキルでも隈無く調査しましたが調査範囲では魔物を確認出来ませんでしたので勇者の能力が存在する可能性が高まりました。」


「あの魔物を操るなど魔王と同じ能力ではないか!

あの者は危険な存在なのではないか!?」


「しかし、その勇者の能力のお陰でゴブリンの森が安全になったのでは?」


「それはまだ様子見するしかあるまい。

まだ安全とは限らん。」


ゴブリンの森をどうするか話し合う者達。


「ゴブリンの森には千を超えるゴブリンが居たはず。

千のゴブリンを意のままに操る時点で脅威ではないか!?」


「然り、ならば勇者の手綱を握らねばこちらが喰われてしまう。」


「そういえば勇者に娘が居たようですな。

それを人質にすればよろしいのではないでしょうか?」


「それこそ、悪手である。

母という者は時に強い者である。

娘に手を出せばゴブリンを暴れ出させるであろう。」


勇者が捕まえたゴブリンに対する危機感を感じる者。


宰相ゼレディクの報告に会場は騒ついた。

それは勇者が魔物を操る事の出来る能力モンスターテイマーを持っているという勇者の言葉に真実味を感じさせる事になった。


「うむ、宰相ゼレディクよ、ご苦労。」


「畏れ入ります、国王陛下!」


「皆の者よ、この事には手出しを禁ずる。

これは【王命】にて命ずる。」


グフ王は今の報告を聞いた全ての者に命令を下した。

納得のいかない者も居たが王のスキルに縛られ反対も出来ない。


「次は神官長ババドよ、報告せよ。」


「は!

今朝、伝言者テル様から御告げが御座いました。」


会議は勇者の話が終わりそれ以降も続いた。


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