第七十話 私、強化子守唄を唄いました。
「〜〜〜。」
私は今、静の隣で子守唄を唄いながら寝かしつけてる。
新たなスキル【歌唱】でパワーアップした子守唄でどんなに泣く子でも寝るよ!
今日の身体検査で疲れたのかご飯を食べたらすぐに寝てしまった。
もちろん、【浄化】で綺麗にしてる。
静の身体能力は思ったよりも高かった。
軽くオリンピックで種目の全部で金メダルを取れるぐらいには高いと思う。
私の娘は超人だったよ。
一度教えたら覚える記憶力、超人的な身体能力、私にそっくりな絶世の美貌。
うん、ハイスペックだね。
私の見た目?
贅肉の無いこのしなやかな身体、誰が見ても美しいと感じるハズ!
胸や尻なんて出てなくてもいいもん!
後で垂れ下がるだけだもん!
静を鍛えるには私も力を出さないといけないね。
まずは手加減を教えた方がいいかもしれないね。
八つ当たりで殺人とか洒落にならないし。
でも全力も知っておいた方がいいよね。
明日は静と亜空間で全力勝負だね。
・・・眠ったかな。
そういえばそろそろ暗殺者が目を覚める頃かな?
私を毒殺した暗殺者は一言で言うと廃人だった。
自分の意思を持たない人形、と言うのかな?
多分、洗脳と薬と暴力かな。
色々な手段で心を壊されてた。
記憶を読み取っても碌なもんじゃなかった。
それで命令された事を忠実に行う人形に仕立て上げられてた。
いやぁ、地球でも聞いた事はあるんだけど直に見るとまた何とも言えないよ。
配下にしたけどそのままじゃ嫌だから私好みに変えた。
亜空間に暗殺者専用の空間をわざわざ作ったんだよ。
心はあの子に直してもらった。
心に関してはあの子がエキスパートだからね。
感情さえも感じなかった心は元に戻ったハズだよ。
記憶は全部を完全に消した。
残っててもしょうがないからね。
拷問された記憶なんていらないし。
薬の効果は魔力を流し込んで消し去った。
本来なら数十年はかかるけど《時空間》で時間を短縮した。
それでも今日まで薬の効果を完全に消すまでに時間がかかったんだけどね。
他は1日で完了したんだけどね。
早速、召喚してこれから色々とやってもらおうかな。
名前は忍、早乙女 忍にしてあげよう。
元から名前なんて無かったしいいよね。