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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第四十九話 私、偽りの能力を話しました。

魔物を使役する能力。


正しくはないけど間違ってもない。

国王陛下なんて怨み節を言ってる土左衛門から驚き過ぎて過呼吸になって浜に打ち上げられた魚みたいになってた。


「ゼフューゼフュー!」


えっと私のせいだよね。

ゴメンね!


「国王陛下、失礼します。」


そしたらダスパさんが国王陛下の首にトンと手を置いて気絶させてから起こした。


うわぁ、ダスパさん、に国王陛下の意識を刈り取るなんてやっちゃいけないと思うけど。


「うむ、助かったぞ。

ダスパ。」


え?

お礼を言うの!?


「その能力の効果を聞いても良いか?」


「はい、魔物を捕まえて私の指示に従わせる能力です。」


「そうか。

それで其方の能力、魔物を使役する事を何故黙っていた。」


「はい、この世界にも通用するか分かりませんでした。

それに魔王が魔物を生み出すと聞いたので邪推されても困りますから。」


あの時はまだ分からなかったのは事実だね。

召喚されて直ぐだったから確かめてなかったしね。

後は魔神の手下だなんて言われたら勇者としと活動しにくいしね。


「確かに。

其方を魔王と言う輩もいたかも知れぬ。

・・・ならばゴブリンの森の異常はもしや其方が関わっておるのか?」


「はい、森に居た全てのゴブリンを捕まえる事に成功しました。

ゴブリンを『紅乙女』の皆さんに見つからないように隠れさせました。」


隠れたというより、神隠しだよね。

亜空間に入れてるんだから。


「そうか。

数は分かるか?」


「はい、5000匹です。」


「な、なんと5000匹もゴブリンが居たのか!?

・・・勇者サオトメよ、其方は何匹魔物を使役出来る?」


「はい、魔力がある限りです。」


これは本当。

《魔王の契約》で配下にしたらその個体の分魔力が消費される。

あのゴブリンの一匹なら大体1秒間に3は魔力を消費するんだよね。


「そうか、魔力がある限り、か。」


「はい。」


ま、《魔法の極み》で魔力なんて底無しなんだけどね。


「私は本来の戦い方で戦った方がいいです。

本来の魔物を使役する戦い方です。」


「魔物の軍勢を操る戦い方、か。

確かにそれならば魔王にとっても脅威であろうな。

自らが生み出した存在と戦うのだからな。」


配下にした相手に対して私が覚えてるスキルを貸し出す事が出来る。

ただ、《魔王の契約》だけは貸せない。

でも配下に(しずか)の命令を聞けと言えば静の命令通りに動く。

そしたら静にも能力があると思うだろうね。

でも言わない。

今はまだ、ね。


「はい、ですから訓練をするなら使役する魔物を強くした方が良いと思います。」


「それはつまり、其方の使役する魔物に人を殺させろと言うのか?」


「いいえ、そうではありません。

魔物を捕まえても指示を聴かせるのに時間がかかります。

私の訓練の時間を使役する魔物の集団に戦い方を教え込む時間に当てたいのです。」


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