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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第四十五話 私、ヤハルさんに打ち明けました。

夜が明けた。

部屋に暗殺者が来るわけでもなく平穏な夜が過ぎた。

(しずか)の事をどうすればいい?

町に預ける?

なんか巫女として紹介すればすんなり受け入れられそうだけど離れたくないし。

静の精神年齢が分からないから下手したら0歳児かもしれない。

見た目通りでも十代前半の子供をお母さんの居ない所に預けるのは・・・普通だね。

学校に行くみたいに友達も作れるかもしれない。


お城で育てる?

凄い騒ぎになりそう。

でも違う世界から来たから認められそう?

取り上げられる可能性はあるかな?

人質とかでさ。

そうなったら国王を配下にして国ごと乗っ取ろう。


配下の空間に入れる?

静を成長させないとかあり得ないから!

論外!


う〜ん、どうしようかな?

あぁ、静のほっぺが柔らかくて気持ちぃ。


あ、目が覚めた。


「おはよう、静。

よく眠れたかな?

それじゃ、静、着替えよっか。

ほら、パジャマを脱いで。

こうやって脱ぐの、やってみて。」


私は実際に静の前で着ていたパジャマを脱いだ。

静もゆっくりと私と同じようにパジャマを脱いでいく。


「《時空間》。」


今日の服と靴、靴下を亜空間から取り出す。

静の脱いだパジャマを畳む。

勿論、私のも畳んだ。


「よし、じゃあ今度は服を着ようか。

こうやって着るの、やってみて。」


今日は静とお揃いコーデです。

うん、歳の離れた姉妹にしか見えないね。


静が可愛過ぎて着替えの途中で頰ずりしちゃった。


髪は寝癖一つないし涎の後もない。

手間が省けるね。


うじうじしてたってしょうがない!

堂々と静の事を紹介しちゃおうじゃない!


私と静は手を繋いで部屋を出た。


まずは、ヤハルさんに紹介だね。


〜 〜 〜 〜 〜


「えっとシズク様、そちらのお子様がシズク様のご息女様ですか?」


「そうです、ヤハルさん。

この子が私の娘の静です。」


「え、しかし、お腹が膨れて無かったのに、なんで?

お子様も大きいですしでもシズク様に良く似てますし。」


この世界でも妊娠したらお腹が膨らむんだね。

小学生の子供をその日に産みましたなんてあり得ないよね。


「世界が違うので子供の作り方に違いがあるのでしょう。

それに子供を産むのは今回が初めてなのですがある程度は成長が早いと聞いてます。」


はい、でました。

真っ赤な嘘です。

成長速度が速すぎだし。


「そ、そうなんですか。

では・・・その、お相手は?」


「はい、私は相手がいなくても子供が産めますから相手は居ません。」


「お一人で、ですか?」


「はい。」


「・・・すいません。

この事を国王陛下に伝えるので一緒に来てもらっても構いませんか?」


「分かりました。」


国王と面会。

嘘発見器でも使われるのかな?

気を付けよう。


「では行きましょう。」


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