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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第四十二話 私、娘を寝かしました。

あぁ、娘っていいわぁ。

髪を弄るって楽し過ぎるよぉ。

ツインテールにポニーテール。

三つ編みにフィッシュボーン。

縦ロールにボンバーヘッド。

《時空間》と魔力を活用して色々な髪型したよ。

うん、お母さんがやりたそうにしてたのってこれだったんだね。


女の子は将来子供を育てる為に人形遊びをするって聞いたけどこれはしてた方がいいね。

私は(もっぱ)らゲームや本の知識を元にやってるけどこれを突然始めるのは難しいよね。


髪をとくにも乱暴にしたら引っ張ったり千切れちゃうからね。

でも静の髪はサラサラだねぇ。

魔力で作った櫛の歯が何の抵抗も無く通る。

この感触だけで堪らない快感を感じちゃうよぉ。


でも髪から匂いがしないんだよね〜。

この世界に香り付きシャンプーやリンスってあるのかな?

髪が動く度に周囲に花の香りが漂うようにしてあげたい!

・・・無いなら作るしかないね。


肌も程良い柔なさにしっとりとした肌触り。

女の子の肌ってこんなに気持ち良かったんだね。

静のほっぺ柔らかぁい。

頬ずり最高だよぉ。


これは絶対世の中の男が見逃さないね!

変態が近づいたら真っ先に私が仕留めてあげるからね!


そうしてる間に静が眠くなったのか頭が左右に揺れ始めた。

正面から見てみると大きかった目が閉じて鼻息を立ててた。

可愛過ぎだよぉ、静ぁ。


取り敢えず魔力でパジャマを作ってベッドに寝かせた。


子守唄も歌おうかな?

起こさなおように鼻歌で歌ながら静のお腹をリズムに合わせてゆっくりと叩く。


「〜〜〜。」


早乙女(さおとめ)家秘伝の子守唄で良い夢を見てね、私の可愛い静。


でも明日から静をどうしよう。

静と離れたくないね。

でも配下のいる亜空間に入れてたら精神が可笑しくなっちゃうかもしれないし。


一人にしたら誘拐されそう。

勇者である私に対して暗殺をするような治安が悪い所に一人にしたくないし。


まぁ、どうにかしよう。

あの町も見に行かなきゃいけないし。

静も夢の世界に行ったみたいだし私はお仕事にでも行こうかな?


「《時空間》。」


まずはこの部屋に《時空間》で作った壁で覆って。

さらに部屋の様子がいつでも見れるように私の右目と部屋の天井の隅を繋げる。


監視付きの牢屋みたいになっちゃったけど静を守る為に仕方ないよね。


さて私も夢の世界に入りますか。

悪夢とも白昼夢とも言える夢の中にね。


「【新月の住人】。」


そして私は部屋から姿を消した。


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