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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第四十一話 私、子供が出来ました。

ふ〜ん、《魔王の契約》の黒いモヤに包まれても反応無いんだ。

驚いたりすると思ったんだけどなぁ。

まぁ、いいや。

この子のステータスはどんなものかな。


ーーーーーーーーーー


種族:人


レベル:ーー


クラス:ーー


ーーーーーーーーーー


うん?

種族は人だね。

でも名前が無いね。

私が名前を付けてもいいのかな?


そう言えば眷属のゴブリンを配下にして《狂人の祟》で魔王も配下になったからやっぱり家族として判断されるんだよね。


ならこの子って私の娘にあたるの!?

おぉ、結婚よりも先にシングルマザーになるって訳なのかな!?


よく見たら目元とか顔の形が私の小さな頃にに似てるような気がしないでもないけど。


娘を配下にするってなんか犯罪臭がするね。


まずは名前を付けてあげようかな。


私の娘かぁ。

お腹を痛めて産んだ訳じゃないけど愛情を注いであげたいしね。

例えスキルで産み出した存在でも適当な名前を付けちゃだめだし。

名は体を表すって言うし。


・・・うん、決めた!

静かな子だから(しずか)にしよう。


「君の名前は早乙女(さおとめ) (しずか)だからね。」


「・・・。」


うん、声は出てないけど表情が柔らかくなった気がする。

無表情から微笑みみたいな。

水に一滴の絵具を入れたみたいな感じだね。


「静、私は君のお母さんだからね。

ママって呼んでいいからね。」


まずは静の知能を知りたいな。

でも産まれたばかりだから赤ちゃんみたいな感じなのかな?

取り敢えず服を着せよう。

いつまでも裸じゃ寒いからね。


「静、今からお母さんが服を作るからじっとしててね!」


「・・・。」


まずは下着からだね。

魔力を出して静に(まと)わせる。

まだ小学生みたいだからブラは私と同じスポブラでいいよね。

パンツは・・・女児用の白に真ん中に小さなリボンが付いてる奴でいいよね。

あれ、オムツの方がいいのかな?

トイレとかまだ分からないかも知れないし。

《物理の極み》を与えて排泄しない体にしてあげれば大丈夫だからパンツで!!


次は服だね。

・・・ワンピースでいいかな?

長袖に裾の部分を長くして色は今は白でいいね。

静の要望があったら変えよう。


後は靴下と靴だね。

あ、私も準備してなかった。

(まと)めて作っちゃえ。

親子揃って同じ物です。


髪はどうしようかな?

後で結んでもいいかな?

自分の髪を弄るのは苦手だけど他人の髪を弄るのは得意なんだよね。


美容師体験ゲームで鍛えられた私の髪型術を見せようじゃないか!

静は肩よりも下まで伸びた長い髪だからね。

まずはポニーテールにしよ!


後は同じ下着やワンピースを3セット作って終わり。


「《時空間》。

よし、静、こっちにおいでー。

髪を弄ってあげるから。」


「・・・。」


3セットと靴を《時空間》の亜空間に全部入れて静をベッドの方に呼ぶ。


私はベッドに乗っかる。

いつもベッドに入る時は靴と靴下は脱いでるからね。


「静、私が乗ってるこれはベッドって言うんだよ。

ほらこっちにおいで、静。」


「・・・。」


こっちに来ないなぁ。

歩き方が分からないのかな?

私は魔力で静を持ち上げてベッドの方に運んだ。

ついでに静の靴と靴下を脱がせる。

ベッドまで運んだけど静は姿勢を崩さない。

座って欲しいな。


「ほら静、お母さんと同じように座って。

ほら足をこうやって曲げて。」


一度ベッドの上に立ち上がって座ってみる。

おぉ、ゆっくりと静も座ってくれた。


よし、言葉は分かってるみたいだね。

初めて静が私の言う事を聞いてくれたからなんか嬉しいな!


「うはー!

可愛いよ、静ぁ!!」


そんな可愛い静に頬ずりや頭ナデナデしたのは仕方ないよね!


肌が柔らかツヤツヤ!

髪がサラサラ!


本当に肌触りが良いね。

一日中こうしていたい。


よし、決めた。

私は静を立派に育ててみせる!!


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