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私、勇者として召喚されました  作者: 乙女の涙
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第三十八話 私、暇なのでやりたい事をしました。

今は自分の部屋に戻ってる。

レガリア師匠との時間は森の散策で終わっちゃったから時間に余裕が出来ちゃった。


まぁ、やる事はあるからいいや。


まずはこのアイテムバックだね。

ウエストポーチみたいな物だけどこれって私が貰ってもいいのかな?


う〜ん、これはレガリア師匠に聞いた方がいいよね。

革の鎧や木の棒みたいに貸したつもりなのかも知れないし。

こういう魔法具は高価な物って相場だし。


でもこういう収納具って憧れるよね。

リュックやバッグにアイテムや素材、採取した物に大切な物なんかを入れて冒険に出る。


しかも無限に入るとか見た目よりも多く入るとかさ、ゲームっぽいじゃん!

メチャクチャ欲しい!!

勇者活動もそれっぽくなるよね!

気になるアイテムとかを入れて後々冒険のキーアイテムになるとか、素材を集めて最高の武器を作るとか。


そうそう集めるといえば森で採取した物が有ったっけ。

どうやってアイテムバックから取り出すんだろ?


中身を見ると真っ黒な空間がバックの中に有った。

バックの中に手を入れてみる。

何故か何も手に当たらない。


次はバックの中に手を入れたまま森で取ったきのこを思い浮かべて見る。

すると手に何かが当たる。

その当たった物を握ってバックから手を出してみると手の中にはきのこが入ってた。

うん、思い浮かべた太い一本のきのこだ。


なるほど、思い浮かべるとそのアイテムが出てくるみたい。


今度は別の細くて密集したきのこを一株と木の実を一個思い浮かべてバックに手を入れてみる。


うん、別々の感触があるね。

楕円形の物とエリンギみたいな手触りの物。

両方とも握ってバックから出してみるとやっぱり木の実と最初のとは別のきのこが出てきた。


最後に採取した物を全部思い浮かべてバックを逆さまにしてみる。


ドサ!


色々と出てきた。

全部出てるか確かめよう。

どれどれ・・・全部出てきたみたいだね。


太いきのこが五本。

細くて密集したきのこが三株。

薄いきのこが二枚。

楕円形の木の実が六個。

瓢箪(ひょうたん)みたいな形の葉が六枚。


「《時空間》。」


全部一口づつかじる。

不味かったり苦かったり渋い。

でも香りがいい。

きのこは焼くと美味しそうだね。

木の実は熟成させてみたいな。

葉はミントみたいに口の中が爽やかになった物もあった。


私が食べて平気だから私にとっての即効性の毒は無いみたいだね。

この世界の人には分からないけど。


でも【自然の恵】の効果で質の高い物が採取出来た(はず)だし損は無いね。


採取した物は全部、亜空間に入れた。

ちゃんと食べる前に【浄化】済みだよ。

後は寄生虫が居ないのを祈るのみだね。


次に服。


この世界に来て五日は経ったけどずっと同じズボンに長袖から着替えて無い。

乙女の危機だね。

服に無頓着な私でも流石にヤバイ気がする。

【浄化】があるから多少汚れても大丈夫だけど他の服を作ろうかな?


まずは欲しい服を想像する。

・・・同じ奴でいいや。

同じ服と後は下着を三着づつ色違いを想像した。


次に魔力を出して想像した服と下着に合わせて魔力の物質化をしていく。


はい、作れました。


簡単そうに見えるけど高度な技なんだよ?

《魔法の極み》が無いと出来ない芸当だからね!


「【浄化】。」


早速、今着てた服と下着を脱いで私自身の体と脱いだ服に浄化を掛けた。

青白い光が部屋の中を満たす。


いいね、なんか召喚をしてるワンシーンみたいだ。


まぁ、召喚した物は服と下着になっちゃうけど。


にしても本当にぺったんこだね。

膨らんですらないってどういう事?

何?

女性ホルモンでも足りないの?

脂肪が付きにくいの?

私まだ二次成長期が来てないの?

早く来いよ、私の春よ。

あぁ、なんか邪神が腹を抱えて笑ってる様子が浮かんだから早く服を着よう。


私は妄想を止めて魔力で作った服と下着に着替えた。


ついでに武器と鎧も作っとこ。


あれ、足の感覚が・・・。

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